デート中の彼と彼女会話「夕食は何にしようか?」「何でもいいわ」「じゃ中華にしよう」「えーっ?」。この一見バカバカしい会話の中に,共同作業を効率的に進めるための本質が含まれている。
彼氏と彼女が今夜の食事についてのどうするか話し合っている。
彼氏: 夕食は何にする? 何か食べたいものある?
彼女: 別に…何でもいいわ。
彼氏: じゃ,中華にしよう。
彼女: えーっ!
彼氏: えーって言うな,さっき何でもいいっていったじゃん。
彼女: でも中華はイヤなの!
彼氏: それなら何がいいんだよ!
割とよくあるパターンである。「オイッ!」という感じ。しかし,この一見バカバカしくも思える男女の会話の中に重要な鍵が隠されている。複数人で仕事をする際に,これは大きな意味を持つ。
共同作業をしているときに,これからどうすればいいのか進め方が分からなくなることがある。選択肢が複数あったり,そもそも幅がありすぎて選択肢さえ見えてこない場合がそうである。そんな時に「どうすればいいでしょうか」という質問を投げかけても答は返ってこない。上の会話で言えば,次のような感じになる。
彼氏: 夕食は何にする? 何か食べたいものある?
彼女: 別に…何でもいいわ。
彼氏: うーん,どうしよう…。
(そして何も決まらないまま1時間が経過)
彼女: もういいわ!
彼氏: ガーン!
最初の例との違いは何か? それは,彼氏が具体例を出したか出さなかったかの違いである。ぼんやりとしたイメージは,例をあげた瞬間に具体化する。共同作業で行き詰ったときに,これは効果的である。
営業で取引先から意見を引き出したいときも同じである。この場合は具体例を2つ提示して,どちらがよいか選んでもらうようにする。どちらの方が顧客のイメージに近いかが分かるし,顧客は具体化したイメージに対してさらに注文をつける可能性も高い。どちらでもない可能性もあるが,「どちらでもない」ということが分かることは大きな前進でもある。停滞しそうな状況から抜け出すことができるのである。
Posted by n at 2005-07-07 00:25 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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