私は虫の管理人。仕事の内容を見直したら,やってはいけないことをやっていた。
私の仕事は,虫の世話をすること。巣箱を常に見張って,環境を整えておくことである。あくまでこれは「例え話」である。
具体的な仕事内容は次の通り。
そんな毎日である。何年かに一度,巣箱を新しいものに交換したりする。
私の業務内容には,巣箱の環境を整えておくというものがある。しかし,今まで間違った仕事をしてきてしまった。以下ではそれを紹介しよう。
たまに虫が死んでしまうことがある。死んだように動かない虫もいる。私には巣箱を有効活用できるように健全に保つ義務があるので,死んだ虫の処理もする。死んだ虫を手厚く葬った後は,虫が出て行ったときと同じように,巣箱の掃除をする。
問題は「死んだように見える虫」の処理である。私はこれまで,死んだように見える虫を,死んでいるかどうかを自分で判定していた。
近頃エサを食べなくなった虫を,死んだものとして葬る
この「近頃」というのには若干問題があって,半年だったり1年だったり気分次第。「噂」が聞こえてくることもあり,聞こえてきたら本当に死んだかの確認して処理をしていた。そして,常々「やりにくいなぁ」と思っていた。期間の基準が曖昧だし,ちゃんと確認をとるにしても,「噂」がトリガーだからだ。1つ1つ噂で情報を集めるのは大変な努力が必要なのである。
しかし,最近になって,私は自分が間違っていたことに気がついた。私は「判定」をしてはいけなかったのである。大変な努力が必要というのは,それもそのはず。やってはいけないことだったからである。
私の仕事は,別のところから一覧表をもらって,
死んだことになっている虫に,印をつけていくだけ
でよいことが分かった。「死んだように見える」という状況で判断するのではなく,「死んだことになっている」という事実で仕事を進めるのである。今まで何年も自分の仕事だと思ってやってきたことが,見当ハズレだった。意味がないわけではないが,ないに近い。私は激しく落ち込んだ。
もともと,仕事の内容に決まりがなかったことにも原因がある。ここへきて,やっと自分の仕事を自分で規定し,それを他の人たちに公表して,改めてスタートすることになったのである。
Posted by n at 2006-09-08 23:57 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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