自宅外でメールを送信するとき、自宅の SMTP サーバを使いたいことがある。自宅サーバで管理しているメールアカウントを使う場合である。この場合、プロバイダの SMTP サーバは使えない。不正な中継をしないように設定しているからである。自宅サーバでも、当然不正中継は不許可にしてある。ではどうすればいいのか?
不正な中継をしないようにすることは、自宅のサーバでも同様である。自宅の SMTP サーバに誰でも中継ができるように設定してしまうと、簡単にスパマーの踏み台に利用されてしまい、自分もスパマーの一員になってしまう。そこで、原則としては中継を不許可にしておいて、何らかの条件を満たす場合にだけ許可するのが一般的である。「何らかの条件」とは、
安全にメールの送信をする方法は次のものがある。
POP before SMTP は、自宅外の IP アドレスを安全な IP アドレスとして動的に登録する方法である。登録の際に POP でユーザ認証を行う。一定時間が経過すると登録アドレスは削除される。設定はサーバだけに必要。クライアントPCは不要だが、送信する前に一旦受信操作をする必要がある。安全な IP アドレスを登録する方法には、DRAC (Dynamic Relay Authorization Control) や Poprelay がある。
SMTP Authentication (SMTP-Auth) は、ユーザ認証が必要な SMTP である。設定はサーバとクライアントの両方に必要。クライアントPCのアプリケーションは SMTP Authentication に対応している必要があるという制限がある。
比較すると、一番簡単そうなのは Web メールである。メールをローカルにダウンロードするよりは操作性が悪いが、外部のどのパソコンからでもメールの送受信ができるという利点もある。定評のある PHP ベースの Web メールには、SquirrelMail - Webmail for Nuts! や IlohaMail.org がある。その他の Web メールについては、Web ベ−スのメ−ルクライアント にまとめて紹介されている。
2004年8月12日追記:
IlohaMail を使うことにしました (nlog(n): IlohaMail が動かない)。
Master Archive Index
Total Entry Count: 1957