Windows XP は、CD を挿入すると自動再生しようとする。これは便利な反面、厄介な点でもある。危険なプログラムを自動実行してしまう可能性があるからである。グループポリシーエディタを使うと、比較的安全に自動再生機能をオフにすることができる。
音楽 CD を自動再生するのはそれほど問題ではないが、自動再生は USB フラッシュや SD カードなどのリムーバブルメディアに対しても適用されるため、プログラムを自動起動してしまう。autorun.inf に危険なプログラムの呼び出しが仕込まれている可能性を考えると、非常に危険なことが分かる。接続するだけでプログラムが実行されてしまうからである。
自動再生機能をオフにする方法は、レジストリを直接変更するというものがあるが、値を手入力するという点で若干リスクが高い。
Windows XP に付属しているツールを使い、メニューから変更することで自動再生を抑止することができる。結果的には、レジストリエディタで変更するのと同じことになるのだが、「値を選択する」という点でリスクが低く、また応用がきく。
この機能は Windows XP Professional Edition にはあるが、Home Edition にはない。
Microsoft Windows XP プログラム CD の自動再生をオフにする
- [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「GPEDIT.MSC」と入力すると Microsoft 管理コンソールでグループ ポリシーが開きます。
- [コンピュータの構成] をダブルクリックして、[管理用テンプレート] をダブルクリックします。[システム] をダブルクリックし、[自動再生機能をオフにする] をクリックします。
- 画面にこの設定を構成する方法が表示されます。[プロパティ] をクリックすると、設定ダイアログボックスが表示されます。[有効] をクリックし、[CD-ROM ドライブ] を選択して、[OK] をクリックすると、CD の自動再生が停止されます。
この設定は音楽 CD の自動再生には適用されません。
[コンピュータの構成] を選択するところで、代わりに [ユーザーの構成] を選択すれば、システム全体ではなく設定したユーザだけに適用される。
音楽 CD の自動再生を一時的にオフにするには、CD を入れるときに Shift キーを押したままにしておくという方法が簡単。
レジストリの変更や TweakUI による設定変更の方法については、ANGIE WORKSHOP - Windows XPで自動再生機能を無効化する、 音楽を含むマルチメディア CD の再生制御については Windows TIPS -- Knowledge:リムーバブル・ストレージの自動再生機能を制御する方法(Windows XPの場合) が詳しい。
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