グループポリシーエディタは、マイクロソフト管理コンソールで開くことができるファイルとして実装されている。管理コンソールは、あまり表には出てこないが、管理プログラムに対して共通のインターフェースを提供しているようだ。
グループポリシーエディタ gpedit.msc は拡張子が msc になっている。「ファイル名を指定して実行」から実行することができるが、実行ファイルではない。これは「ファイル名を指定してから実行」に「setuplog.txt」と入力すると、テキストエディタが開いて編集できるのに似ている。gpedit.msc ファイルは、マイクロソフト管理コンソール(MMC, Microsoft Management Console) で開くことのできるファイルの1つである。
「ファイル名を指定してから実行」に「mmc」と入力して「OK」ボタンをクリックすると、「コンソール1」というタイトルで MMC が起動する。「ファイル」メニューを見ると、グループポリシーエディタ「gpedit.msc」の他にも開いたファイルがあることが分かる。試しにリストの中にある「drfg.msc」を選択すると、MMC が「ディスクデフラグツール」に変化した。実はデフラグツールも MMC から呼び出されていたのだった。
拡張子が .msc のファイルは C:\Windows\system32 以下に格納されており、ファイルの種類としては「Microsoft Common Console Document」となっている。文書なのである。実際、テキストエディタで開くことができ、内容は XML で記述されている文書であることが分かる。
.msc ファイルは MMC に関連付けられているので、ダブルクリックしても実行することができる。実行して調べると、ファイル名と管理プログラムとの対応は以下のようになっていた。
ファイル名 | タイトル |
certmgr.msc | 証明書 |
ciadv.msc | インデックス サービス |
compmgmt.msc | コンピュータの管理 |
devmgmt.msc | デバイスマネージャ |
dfrg.msc | ディスク デフラグ ツール |
diskmgmt.msc | ディスクの管理 |
eventvwr.msc | イベント ビューア |
fsmgmt.msc | 共有フォルダ |
gpedit.msc | グループ ポリシー |
lusrmgr.msc | ローカル ユーザーとグループ |
ntmsmgr.msc | Removable Storage |
ntmsoprq.msc | リムーバブル記憶域の操作要求 |
perfmon.msc | パフォーマンス |
rsop.msc | ポリシーの結果セット |
secpol.msc | ローカル セキュリティ設定 |
services.msc | サービス |
wmimgmt.msc | Windows Management Infrastructure (WMI) |
comexp.msc | コンポーネントサービス |
MMC を起動するには Administrator 権限が必要だが、Power User などの権限のユーザから無理やり呼び出して使うこともできる。手順は以下の通り。
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