DVD にバックアップをとろうとすると、焼きソフトが警告メッセージを出してくる。ファイル名が長すぎたからであった。Joliet では長いファイル名が使えるが限界がある。ファイル名は 64 文字以内にしなければならない。
記事の数も増えてきた。ここでディスクがクラッシュすると悲しいので、DVD にバックアップをとることにした。Linux 上にある MovableType のディレクトリを丸ごとバックアップする。Samba を使って Windows にコピーし、これを DVD に書き込むという弱気な戦法をとった。
DVD に書き込む処理をしていると、「ファイル名を変更してもよろしいですか」というメッセージが出る。これは、ファイル名が長すぎることを意味していた。調べてみると、ISO 9660 フォーマットのマイクロソフトによる拡張「Joliet」は、日本語混じりの長いファイル名が使えるが、扱えるのは最大 64 文字であることが分かった。正常にリストアしたいのであれば、あらかじめ 64 文字以内としなければならない。
ISO 9660 の拡張フォーマットに関しては、Orange Forum:ISO 9660ファイルシステム が詳しい。
/home 以下にある、ファイル名が 65 文字以上のファイルは次のコマンドで検索できる (Linux の場合)。
65 個の「?」に「*」がついている。
Joliet を Macintosh で読む場合、Mac OS 9.2.2 以前であれば「Joliet Volume Access 拡張」を組み込むことにより 31 文字までのファイル名を読むことができる。拡張機能は Joliet File System by Thomas Tempelmann からダウンロードすることができる。シェアウェアだが、機能限定のフリー版もある。Mac OS X 以降で Joliet の長いファイル名が読み出せるかどうかは不明。「8+3 形式」であれば、もちろん読み出すことはできる。
Macintosh には、「Apple ISO」という ISO 9660 Level 2 のアップル独自拡張がある。ファイル名は 31 文字までとなっている。しかし、Mac OS X では、日本語のファイル名が正常に表示されないという報告がある (BHA | セルフサポート)。
現時点では、Mac との共存は考えないことにした。
長いファイル名を変えたくない場合,圧縮ファイルに詰め込むという解決方法がある。zip でも lzh でも好きな形式で圧縮すればよい。中身のファイル名は長くても,CD や DVD の制限には引っかからない。圧縮ファイルのファイル名を短くしておけばよいのだ。
Linux の場合,バックアップするのに適した方法は tar であるのは勿論である。所有者,パーミッション,シンボリックリンクがそのまま保存されるからである。今回のものは一覧性を重視したもので,ちょっと特殊な方法である。
Posted by n at 2004-09-10 23:34 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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