ASUS のグラフィックカード V9520/TD のドライバが更新され、Windows 起動時に垂直同期がとれないというバグが修正された。
V9520/TD は NVIDIA 社のグラフィックチップ GeForce FX 5200 を搭載したグラフィックカードである。VGA と DVI の出力を1つずつ持ち、デュアルディスプレイの環境が構築できる。DVI 出力は、同梱の変換ケーブルにより VGA として出力することもできる。
実は、このグラフィックカードには不満があった。Windows XP 起動時に、VGA 出力のディスプレイは垂直同期がとれずに、横縞になってしまうのである。DVI 出力のディスプレイは問題がなかった。具体的な動作環境と現象は次のようなものであった。
OS | Windows XP Home Edition |
デュアルディスプレイ環境 | 右側に DVI の液晶ディスプレイ、左側に VGA の液晶ディスプレイを接続 |
現象 | Windows を起動してログオンが完了すると、VGA のディスプレイが横縞になる プライマリディスプレイを DVI にしても VGA にしても同じように VGA 側が横縞になる |
暫定的対処方法 | ディスプレイのプロパティで、VGA の画面の色を「中→最高」または「最高→中」に切り替えると、それ以降正常な表示となる |
2004年10月1日に、グラフィックカードのドライバがバージョン 62.11 として公開され、このバージョンで上記の問題が解決された。ダウンロードは V9520 Series Latest Downloads から行うことができる。
nVIDIA のグラフィックチップのドライバのバージョンは、表示の仕方が少し変わっている。「画面のプロパティ」→「詳細設定」ボタン→「GeForce FX5200」タブでディスプレイドライバのバージョンを表示すると、6.14.10.6211 となっている。最後の4桁がドライバのバージョンを表わしており、この場合 62.11 となる。
V9520/TD の "TD"は TV 出力と DVI 出力の意味らしい。このカードの発売は2003年4月(GeForce FX 5200搭載カードのファンレスモデル登場)。購入は2004年7月で、バージョンアップ9回目にしてようやく問題が解決された。バグがあるのは困るが、解決すればよい。すでに1年半以上経過している製品でも、ドライバのアップデートがあるのは嬉しいことである。
Posted by n at 2004-10-14 23:57 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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