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Windows XP のアクティベーションは期限つき減点方式

Windows XP の再インストールは何回行っても問題ないのか? どのパーツをいくつ交換すると,電話による再アクティベーションが必要なのか? というのがよく分からなかったのだが,ひとまず解決した。ただし,間違っている可能性もあり。

■ ■ ■

Windows XP には,クローニング防止のために「アクティベーション」という機構が設けられた。「違法なハードディスククローニング」というのは,ハードディスクを丸ごとコピーして別の PC で使うことである。Windows XP は,接続された機器をチェックして,構成があまりにも違っていることを発見すると「ハードディスクを丸ごとコピーして別の PC で使ってるんじゃないの?」という警告を出すようになる。そういう状態になってしまうと,電話によるアクティベーションを行わなければならない。電話で理由を話して,50桁もの延々と長いコードをもらわなければならない。これはとても面倒なので,できればやりたくはない(やった人の話では,「おねえちゃんと電話で会話できて結構楽しい」らしいが)。

アクティベーションの詳細については,マイクロソフトによる説明があるが,実に分かりにくい。DOS/V magazine 2005年2月号に,かなり分かりやすい説明がある。その説明を参考に,まとめてみることにした。ただし,間違っている可能性もある。内容については,あくまで Windows XP プロダクト アクティベーション を参考にして欲しい。

DOS/V magazine にある表は以下の通り。これがよくできていて,マイクロソフトの説明より分かりやすい。以下はマイクロソフトの説明とつじつまが合うように修正を加え,再構成しなおしたものである。

項番 コンポーネント名 ポイント
ビデオカード 1
SCSI カード 1
IDE カード(IDE コントローラ) 1
LAN カード(MAC アドレス) 3
メモリ容量の範囲(256 MB から 512 MB へなど) 1
CPU の種類(Celeron から Pentium 4 へなど) 1
CPU のプロセッサナンバー 1
HDD の種類 1
HDD のシリアルナンバー 1
10  光学ドライブの種類 1

周辺機器やパーツには,上の表にあるようなポイント数が割り当てられている。PC には,あらかじめ「持ち点」が割り当てられていて,パーツを交換する度に該当するポイント分が減点されていく。減点された結果,持ち点が 0 やマイナスになったら,電話によるアクティベーションが必要になる。

PC の種類 持ち点
デスクトップ 6
ノート 9

周辺機器やパーツに変更がなければ,減点されない。したがって,同じ PC に Windows XP のインストールを複数回行って,インターネット経由でのアクティベーションを繰り返しても大丈夫だということになる。

もうひとつ重要なことは,持ち点が減っていっても 120 日経過するとリセットされるということである。つまり,デスクトップ PC であれば,120 日経てば持ち点が 6 に戻るのである。もしかすると,この日数は 120 日ではなく,90 日かもしれない。マイクロソフトの説明に

最後に、Microsoft アクティベーション クリアリングハウス システムでは、自動的にアクティベーションがインターネット経由で 1 年に 4 回まで、かなり相違しているハードウェア上でも許可されます。

という記述がある。1年に4回という計算でいくと,365/4=約90 だからである。いずれにしても,一定期間経過するとリセットされるのは確実なようだ。

マイクロソフトは,恐らく自動翻訳を使っているのだろう。自動翻訳としては,かなり高機能である。しかし,その結果をそのまま日本語の文書として終わり,というのはいかがなものかと思う。読めば読むほど気分が悪〜くなるのだ。例えば,Windows XP プロダクト アクティベーション の「シナリオB」という項目は,次のように始まっている。

ネットワーク アダプタを持たないコンポーネントを除く,上の表 1 に挙げられたハードウェア コンポーネントを全部揃えた PC 2。

「…を持たない…コンポーネントを除く,…コンポーネントを全部揃えた…」…ゲフッ!(吐血)。理解不可能なコンポーネントを除く,理解困難なコンポーネントを全部備えた文章だといえよう。

Posted by n at 2005-01-20 23:43 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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