Picasa 2 という画像管理ソフトがあるのを教えてもらった。デジカメ画像を整理して管理するフリーソフトとしては最強かも知れない。
Picasa 2 は,Google が配布しているフリーソフトの1つ。Google のまとめてダウンロードサイト Google Software Downloads あるいは,直接 Picasa 2 からダウンロードできる。容量も 3MB 程度で比較的小さい。ところが驚くほど高機能。Internet Watch の記事によれば,Googleでは,2002年10月に米Picasaを買収し,2003年に画像管理ソフト「Picasa」の無償ダウンロードを開始していた
とのこと。さすがは「売り物だった製品」だと言える。動作環境は Windows 98 以降で,幅広い。
インストールが完了し起動すると,最初にダイアログが表示される。Picasa がデータベースを作るのにフォルダをスキャンするためである。選択肢は,全てのフォルダをスキャンする「Completely scan my computer for pictures」か,マイドキュメントとデスクトップ以下だけをスキャンする「Only scan My Documents, My Pictures, and the Desktop」の2つである。私は全体をスキャンすることにした。対象とするフォルダは,後で変えることもできる。このスキャンでデジカメ画像がどこかにそのままコピーされるということはないので,使用ディスク容量が倍になってしまうということはない(画像ファイルが多ければ,その分データベースは大きくなるが)。
独特のインターフェースを持っていて最初は少し戸惑うが,慣れれば直感的に使えるようになる。かなり洗練されている。日本語が文字化けしてしまうのが残念。→待望の日本語化が行われた (nlog(n): Picasa2 日本語版でフォトアルバム作りが楽チンに)。
スキャンが終わると,フォルダごとにサムネイルで一覧表示される。この一覧性こそが,画像管理に一番求められる機能である。フォルダを深く探っていく必要がないのである。動画のサムネイルには「Movie」アイコンがつく。
Picasa の一番の特徴は,ディスクの中の色々な場所に散らばっている画像のフォルダを同じ階層に見せてくれることである。すごく深いところにしまってあって,忘れていたフォルダもルートディレクトリにあるように見せてくれる。内緒で隠しておいた,あーんなファイルやこーんなファイルも,じゃんじゃん表示されるので恥ずかしかったりする。フォルダの並び方は,画像の Exif 情報をもとに年毎にソートされる。同じ画像フォルダをうっかり別のフォルダにコピーしておいたものも発見できる。日付順だからである。
検索が早いのも嬉しい。右上の検索ボックスにキーワードを入れれば,マッチしたものだけを表示してくれる。使ってみると,日本語は文字化けしてしまうが,文字化けしたままマッチしてくれた。
その他,何だか機能がありすぎて直ぐには使いこなせない。しかし,閲覧のインターフェースが使いやすいので,使わなくなる気はしない。少しずつ見つけていくのも楽しい。
動作については,前のバージョンのレビュー 【レビュー】デジタル写真を紙焼きのように扱える画像管理ソフト「Picasa」 (MYCOM PC WEB),Picasa 2 になって強化された部分に関しては,米Googleが「Picasa 2」をリリース,写真の検索・管理をより簡単に (MYCOM PC WEB) が参考になる。
デジカメからハードディスクに取り込む際にも Picasa 2 が使える。Going My Way: デジカメからPicasa2にImportして編集作業を手軽に には上手い活用法が紹介されている。Picasa を使えば,デジカメ付属の画像管理ソフトはポイしてもいいかも。→デジカメ一発整理を使うことにしました (nlog(n): Photo Loader からデジカメ一発整理への移行)
この「Picasa」という名前が覚えにくい。ピカサなのかピサカなのかが分からなくなってしまう。仕方ないので,次のようにして覚えている。画像→絵→ピカソ→ピカサ→Picasa。ちなみに,画家のピカソは Picasso で,「s」がダブる。
2005年9月24日追記:
Web アルバムを作るのも簡単です (nlog(n): Picasa2 日本語版でフォトアルバム作りが楽チンに)。
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