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Photo アシダカグモ現る

家の中に蜘蛛が出た。地蜘蛛だと思って,そっと庭に放す。後で調べてみると,それはアシダカグモという益虫だった。

■ ■ ■

家に帰ると,妻が「お願いがあるんだけど…」と言う。話を聞いてみると,蜘蛛を捕まえてビンに入れてあるので何とかして欲しいとのことだった。蜘蛛を捕まえるのにビンは最適。上手く追い込んで入れておけば,逃げないようにできるし,無用な殺生もしないで済む。基本的に日本の蜘蛛は害がないので,できれば殺したくない。問題がある蜘蛛はすべて「輸入品」である。

アシダカグモ
アシダカグモ


ビンに入っていたのは,体長が 1.5 cm くらいの茶色の蜘蛛。「地蜘蛛か,子供の頃によく捕まえたなぁ」と懐かしんで,そのまま庭にそっと放した。

後で調べてみると,それは「アシダカグモ」という徘徊性の蜘蛛であることが分かった。巣は作らないのだそうだ(アシダカグモ)。害はなく,むしろゴキブリなどを食べてくれる益虫。見た目はよくないが,ゴキブリよりはずっといい。部屋の中にいても,そのまま好きなようにさせておけば,クモの方で人間との住み分けをしてくれるという。よくできた蜘蛛なのである。

ちなみに,地蜘蛛(じぐも)は,縁の下などに長細い袋状の巣を作る。小学生の頃は,帰り道に近くの石屋に寄り道して地蜘蛛を採って遊んだ覚えがある。アシダカグモと同様,地蜘蛛にも毒はない。地蜘蛛も小さい虫を食べてくれる益虫なのだ。

アメリカ人はクモを見たらすぐに殺すのだそうだが(アシダカグモ),日本人は古くから蜘蛛と共存している。「朝蜘蛛は殺すな」と昔から言われていることも,蜘蛛が益虫であり,人間と上手く住み分けをしていることの現われである。ちなみに,「夜の蜘蛛は殺せ」ということも言われるが,夜に出たからといって害はないので,殺す必要はない。

Posted by n at 2005-02-01 23:37 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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