風呂場の排水口から悪臭がする。排水口のパイプに排水トラップがないためだと思われる。
悪臭を放つ問題の排水口はコレ。お見せしたいほど美しいものではありませんな。排水口の奥の方でどんなことが起きているのかを想像したくない感じが満載な今日この頃である。
この排水口から伸びるパイプには,ぐるりと回っている部分がないのが悪臭の原因だろう。近寄ってみると,ちょろちょろと水の流れる音がする。お隣の配水管ともつながっているみたい。
これは洗面所の排水パイプである。これもあまり美しくないが,注目すべきはその色ではなくて,形である。子どもの頃に,なぜパイプが下にまっすぐに伸びないで途中で一回転しているのか不思議に思っていた。単にゴミが詰まりやすくなるだけではないのか? テレビでは排水パイプが詰まったときにはどうするかが放送されている。一直線に下に伸びていれば詰まりの心配もないのではないか。一回転しているのは,単に長さの調節のためだけなのだろうと思っていた。しかし,これは構造的にとても重要な意味を持っていたのだ。
構造を図で描くとこのようになる。折り返している部分は「排水トラップ」と呼ばれ,水が溜まっている。つまるとすればこの部分である。しかしそれは重要な問題ではない。溜まっている水は比較的新しい。今流した水だからである。汚れているといっても想定の範囲内である。さて,パイプを逆から辿った場合でも,同じようにこの水に突き当たることが分かる。逆側からの汚臭はこの水がブロックしてくれているのである。ブロックするのは,臭いだけではない。虫やネズミの侵入も防いでいるのである。逆側にいる虫にしてみれば,この部分は不定期に水が噴き出す間欠泉と同じである。いくら向こうに極楽浄土があると言われても,いつ噴き出すかわからない間欠泉に飛び込む勇気は持ち合わせていないのが普通である。
さて,理屈が分かっても臭いが取れないのが痛いところ。しばらく様子をみてから対策を考えることにした。「臭気止めのフタ」というものを購入すればいいだけなのかも知れない(悪臭発生の源「トラップ」)。
Posted by n at 2005-07-03 23:24 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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