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Linux NTP サーバを設定する

自宅サーバに時刻サーバとしての設定を行う。

■ ■ ■

自宅サーバが NTP (Network Time Protocol)サーバになっていると便利である。自宅サーバがプロバイダの NTP サーバと時刻同期をして,自宅ネットワークに接続しているパソコンは自宅の NTP サーバを参照するようにする。家のパソコンの時計は全部ピッタリ合うし,プロバイダの NTP サーバの負荷の軽減にもつながる。

以下は Vine Linux 3.1 の例である。

  1. 自分のプロバイダの NTP サーバを調べる
  2. /etc/ntp.conf を編集して ntpd 用の設定を行う
    server  127.127.1.0     # local clock
    fudge   127.127.1.0 stratum 10
    server  ntp.so-net.ne.jp prefer
    server  ntp02.so-net.ne.jp
    driftfile /etc/ntp/drift
    multicastclient         # listen on default 224.0.1.1
    broadcastdelay  0.008
    設定に関しては NTPサーバの忘備録 が参考になる。
  3. /etc/ntp/step-tickers を新規に作成して ntpdate 用のサーバを書く
    # vi /etc/ntp/step-tickers
    ntp.so-net.ne.jp
    または一発で作ってしまいたいなら次のようにしてもよい。
    # echo ntp.so-net.ne.jp > /etc/ntp/step-tickers
  4. setup コマンドでシステム起動時に ntpd が起動するように設定する
    # setup

ntpdate は外部の時刻サーバに時刻を合わせるための Linux のコマンドである。これは現在の時刻を合わせるために1度だけ使う。

# ntpdate ntp.so-net.ne.jp

ntpd は時刻同期のためのデーモンである。メモリに常駐して,常に外部の時刻サーバと時刻の同期を行う。ntpdate コマンドは ntpd が動作しているときには使えない。

Vine Linux 3.1 では,システム起動時に /etc/init.d/ntpd スクリプトを実行する。 /etc/init.d/ntpd スクリプトは,/etc/ntp/step-tickers ファイルの有無を調べ,もしあればそのファイルに書いてある NTP サーバを指定して ntpdate コマンドを1度実行する。その後 ntpd デーモンを起動して,時刻を常に最新に保つようになっている。

この時刻設定を,1日に1度ハードウェアクロックに書き込むようにしておくとよい。書き込みには hwclock コマンドを使う(Manpage of HWCLOCK)。

# crontab -e
0 2 * * * /sbin/hwclock -w

自宅のクライアントは,すべて自宅サーバに時刻同期するようにしておくとよい(nlog(n): Windows XP を自宅の時刻サーバへ同期させる)。

Posted by n at 2005-07-03 17:56 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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