印刷用表示へ切り替え 通常表示へ切り替え 更新履歴を表示 更新履歴を隠す
Photo セミの見つけ方

今年もセミが鳴き始めた。セミは,耳と頭と目を使うと見つけやすい。

■ ■ ■
セミの声のする場所
セミの声のする場所


木の上から「チー…」という声がする。切れ目なく連続した鳴き方。今年もセミが鳴き始めた。セミは,耳と頭と目を使うと見つけやすい。人間の耳が超指向性であるという特性を使うのだ。

  1. セミの鳴いている木の前に立つ
  2. セミの声が正面から聴こえるように,頭を上下左右に動かして固定する
  3. 正面をじっと見つめると,セミが見える
  4. 見えない場合は,静かに少しずつ近づく(見える範囲の中心に見えてくる)

目を動かすのではなく,頭を動かすというのがポイント。目は自然に正面を見たまま動かさないようにする。

この方法では,鳴いているセミしか見つけられない。メスは見つけられない。当たり前か。

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ


見つけた。小さくて,灰色っぽくて,まだらになっている。木の肌の色と似ている。木のコブのように見える。

これはニイニイゼミという種類で,成虫は梅雨の最中の6月下旬頃から発生し、他のセミより早く鳴き始めるという(ニイニイゼミ - Wikipedia)。俳句の「古池や…」じゃなかった「閑さや…」のセミはこのニイニイゼミだそうだ(ニイニイゼミ)。

松尾芭蕉の有名な俳句「閑さや岩にしみいる蝉の声」は立石寺という山寺で詠まれ、時期などから「蝉」とは本種であるとされている。かつて斎藤茂吉らが論争し、実際に同じ時期に寺に出向いてニイニイゼミであることを確認している。

「閑さや」の読み方は「しずかさや」だったのか! (芭蕉.com/奥の細道全国マップ奥の細道立石寺芭蕉翁記念館「上野市内の芭蕉句碑」) 「しずけさや」と習ったんだけども…。間違いだったとは。「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」の句では「入」に送り仮名がない。知らないことばかりだ。

さらに,松尾芭蕉 - Wikipedia によれば,

「芭蕉」とは今で言うバナナのことである。

なんと! 東京ばななだジョ,もビックリの琵琶湖フヒヒだ。

2006年7月18日追記:
芭蕉とバナナとは若干違うようです(芭蕉 (バショウ))。芭蕉は別名ジャパニーズ・バナナで,芭蕉科の植物。バナナも芭蕉科の植物です。沖縄に行ったときに芭蕉布を見ました(沖縄の染織り)。芭蕉はその原料だそうです。水芭蕉は里芋科だそうです(水芭蕉 (ミズバショウ))。

2011年8月18日追記:
キリギリスを見つけるのにもこの方法は有効です (nlog(n): キリギリスの捕まえ方)。

Posted by n at 2006-07-16 23:39 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
Trackbacks

  • 「手違いで複数トラックバックを送ってしまった!」という場合でも気にしないでください (重複分はこちらで勝手に削除させていただきます)
  • タイムアウトエラーは,こちらのサーバの処理能力不足が原因です (詳細は トラックバック送信時のエラー をご覧ください)
  • トラックバックする記事には,この記事へのリンクを含めてください(詳細は 迷惑トラックバック対策 をご覧ください)
Comments
Post a comment
  • 電子メールアドレスは必須ですが,表示されません (気になる場合は「メールアドレスのような」文字列でもOKです)
  • URL を入力した場合はリンクが張られます
  • コメント欄内ではタグは使えません
  • コメント欄内に URL を記入した場合は自動的にリンクに変換されます
  • コメント欄内の改行はそのまま改行となります
  • 「Confirmation Code」に表示されている数字を入力してください (迷惑コメント対策です)


(必須, 表示されます)


(必須, 表示されません)


(任意, リンクされます)


Confirmation Code (必須)


Remember info (R)?