メル・ギブソン主演,M・ナイト・シャマラン監督作品「サイン」。久しぶりにダメな映画を見た(ネタバレ注意)。
Firefox のミステリーサークルが話題になったりしている中(Firefox ミステリーサークル - えむもじら),ミステリーサークルが出てくる映画がテレビ放映されるというので鑑賞した。
映画を観ながら,学生時代に「ミステリーサークル」に入っていた友人を思い出していた。その友人は,単に「何をやっているか分からない同好会」に入っていただけだった。ミステリーってそれかよ。しかも,「サークル」は「同好会」の意味だったよ。
観終わって唖然とした。あれれ? 何かを見落としたのかも知れない。監督のメッセージは何だったのか。
::: SCREEN ::::サイン さんのあらすじは的確である。
奥さんを交通事故で亡くした牧師が、事故の悲惨さに神を信じなくなるが、"ある事件"をきっかけに再び神の存在を感じるようになり、牧師に戻っていくという話。ところが、この"ある事件"がちょっと変わっている。
そして,次のように結んでいる。
"映画史上最高額の値が付いた脚本は、公開直前までトップ・シークレットとして扱われ、衝撃の結末には徹底した秘密主義が貫かれた。"とは、ある映画サイトの紹介文だが、それほどのモノではありません。
まさにその通ーり。児玉清もびっくりである。最近は細かすぎて伝わらないマニアックものまねとして,華丸大吉の華丸がやってくれている。その通り。
「シックス・センス」のラスト10分だけを見てしまった私は(nlog(n): 巻き戻して観たい映画),期待した。シックス・センスを撮った監督は,この映画にどんな仕掛けをしたのだろうか。伏線は何か?
上のことから推測されるのは,「奥さんは宇宙人で,息子と娘は地球人と宇宙人のハーフ」ということである。そのハーフの子供たちを,奥さんの元彼の宇宙人が連れ帰りに来るというもの。しかし,見事に裏切られた。
このことから,何か深い意味が込められているのでは,と思ったが,見事に裏切られた。その後何の説明もない。
このことから,実はメディアによる陰謀が働いていて,情報操作が行われている。…見事に裏切られた。メディアが情報操作をしても,この家族から取れるものはトウモロコシくらいしかない。
ということは,実は全てが子供の妄想。…見事に裏切られた。宇宙人は実際に登場する。
途中からこのことに気がついてしまい,いつ天気予報が当たらないことの言い訳を言い出すのかドキドキしていた。しかし,バットを宇宙人目がけて振っているだけだった。何の仕掛けも引っ掛けもない。
「サイン」とは,もしかすると,監督がちゃんとした映画を撮れなくなってきているという「危険信号」の意味だったのではなかろうか。なんちて。
2011年8月19日追記:
児玉清さんは2011年5月16日にお亡くなりになりました (児玉清 - Wikipedia)。
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