木更津駅前にある謎の像の正体は?
木更津駅前のロータリーを挟んだ向かい側に,オブジェがある。金色の丸の中に茶色い何かがいる。この「茶色いもの」が何なのかが今日の問題。というか子ネタ。
フクロウのような顔をしている。池袋の「いけふくろう」にも少し似ている(nlog(n): もうひとつの「いけふくろう」)。頭にはちょんまげのようなものが生えていて,踊りを踊っているようである。
両手を広げている。しかし,その腕を広げた形が若干おかしい。不自然なのだ。
近くに寄ってみると,大きな像であることが分かる。フクロウのような顔がこちらを見下ろしている。前衛芸術家の作った空想上の生き物だろうか。
裏側に回りこんでみると,正体が判明した。逆立ちしているタヌキであった。クリクリした目をしている。
そうかそうか。両手だと思っていたのは後ろ足ということだ。ということは,フクロウの顔だと思っていたモノはアレだったかということになるが,想像して嬉しいものでもない。
この狸には,「きぬ太くん」という名前がついている(逆さ狸きぬ太くんの歩み 日本一のたぬき像を創る会)。町おこし事業の一環で作られたようで,詳しい説明がある。ただし,ティンコが顔に見えるという説明はない。
木更津には狸囃子で有名な 證誠寺{しょじょじ} がある。木更津駅から徒歩10分。たぬきばやしの伝説があって,これに後から歌がつけられたとのこと。
大正8年、木更津町と君津郡の教育委員会の招きで木更津へ講演会に訪れたのが詩人の野口雨情先生でしたが、世話役の先生から素材の提供を受け、童謡「証城寺の狸ばやし」として大正14年に『金の星』という雑誌に発表され、中山晋平先生の曲を得て、ついに歌が完成しました。
たぬきばやしの歌は,「負けるな負けるな」で始まる歌詞が続くが(木更津市の紹介),これが2番なのかBメロなのかはよく分からない。変わった形式の歌である。木更津駅の発車ベルは,しょじょ寺のたぬきばやしである。
Posted by n at 2006-09-02 22:20 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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