電話の移転を NTT 東日本にする場合,Web でもできるが,最終的には電話で確認することになる。Web でやるのはお勧めしない。メリットが何もないからだ。「116」に電話する方がずっとよい。
引越し日が決まったので(nlog(n): 引越し先決定),電話の移転手続きをすることにした。NTT 東日本では,電話の移転申込のためのサイトを用意している(NTT東日本:バーチャルショップ 電話のお引越し【各種お手続き(移転)】)。試しにこれで申し込んでみることにした。
しかし,やってみて分かったことは,「局番なしの 116」に電話する方がずっと楽だということである。しかも,Web でやると余計な個人情報を教えなければならないというデメリットもある。表にして比較すると次のようになる。
比較項目 | Web (バーチャルショップ) | 電話 (116) |
申込受付時間 | 0:00 - 24:00 | 9:00 - 21:00 |
申込確認日 | 翌日 | 当日 |
申込確認方法 | 電話 | 電話 |
申込確認のアクション | NTT から | 自分から |
追加で必要な個人情報 | メールアドレス,日中連絡先電話番号 | なし |
Web では24時間受付可能である。しかし,その確認は電話になる。Web で申し込んだ場合,「受け付けました」というメールが自動応答で届くだけで,それ以降使われることはないのだ。一体何なのだ!? このシステムは,おぃっ!
Web では,入力方法も面倒になっている。住所の入力は「県・市・丁目」などをプルダウンメニューから1つ1つ選択していかなければならない。致命的なのは,移転先の住所を間違ったまま確認画面に進んでしまうと,修正ができないことである。私は,移転先の住所に元の住所を間違って入力してしまったため,全てのデータを最初から入力させられるハメになった。自分のミスではあるのだが,部分修正のできないシステムはイカン。(ここでイカンガーを思い出してしまったあなた。女性であってもオヤジとして認定します (ジュマ・イカンガー - Wikipedia))。
個人情報の面でも Web では不利である。日中の連絡先電話番号を教えなければならないからである。メールアドレスも教えなければならないので,いいことは何もない。NTT のデータベースに蓄積されるだけである。
Web での申込の受付が完了すると,確認のために「翌日,NTTから電話がかかってくる」ことになる。しかも,いつかかってくるか分からない。電話をかけるのは NTT の都合になってしまうのだ。「116」の場合は,「自分から電話をかけたとき」になるので,こちらの都合でできる。
そして私は,Web での申し込みを途中でやめ,電話で申し込むことにしたのだった。
確認の電話では,名義人,移転元の電話番号と住所,新しい住所が復唱される。「部屋に電話線の差し込み口はあるか」を聞かれ,その後,選択ができる項目の確認がある。選択可能項目は次の通り。
電話を切る前に NTT 担当者の名前を控えておくことが重要である。私の場合,新しい電話番号がその場で決められなかったので,検討して翌日電話させてもらうことにした。このときに担当者名が必要なのだ。新電話番号は「語呂がいいもの」に決めた。
音声案内は,移転先を教える場合「あなたのおかけになった***-****は,移転のため番号が変わりました。新しい電話番号は***-****です。」,教えない場合「あなたのおかけになった***-****は,現在使われておりません。番号をお確かめになりもう一度おかけ直しください。」のようになる。セールスの電話を少なくするために,音声アナウンスは「なし」にした。
「ダイヤル回線のままでよろしいでしょうか?」と聞かれたので,「プッシュ回線は追加料金がかかると思いますので,ダイヤル回線でお願いします」と答えたところ,知らなかった事実が判明。プッシュ回線費用は無料になっていたのだ (ITmediaニュース:NTT東西、電話基本料を最大590円値下げ プッシュ回線料は廃止)。2005年1月からか…(遠い目)。早く教えろよ。
そうそう,移転先のマンションやアパートが ADSL に対応しているかどうかも「116」で確認することができる。「Bフレッツ対応」となっているマンションでも,ADSL のままで可能なところは多い。Bフレッツと ADSL は別のものなのだ。
電話屋は電話が得意。それはよい。しかし,電話以外が不得意というのはイカンガー(またかよ)。Web での申込はお勧めしない。NTT には電話せよ。
2007年5月15日追記:
電話の移転日と ADSL の移転日は同日に設定できないという罠があるので注意が必要です (nlog(n): 電話の移転は引越日の前々日に)。
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