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Windows Palm から Google Calendar へ: Dba2Csv 評価版

Palm の予定表を Google Calendar に移行する方法に,変換ソフト Dba2Csv を使う方法がある。評価版は制限のため,全てのデータが変換されない。

■ ■ ■

Palm の予定表を Google Calendar に移行する方法を模索中 (nlog(n): Palm の予定表を Google Calendar に移行する方法)。

変換ソフト Dba2Csv を使って,Palm Desktop の .dba 形式のバックアップデータを,テキストの CSV 形式に変換してみる。

環境は Windows Vista Business Edition 16 bit SP2, Palm Desktop 4.1 + 日本語化パッチ,Palm Desktop 6.2.2 英語版,Palm 本体は Workpad c3 (Palm V) である。

Dba2Csv のバージョンは 1.9.4.5 (Dba2Csv Palm Calendar Conversion)。Web サイトが見た目は洗練されておらず若干怪しい感じではあるが,やってみることにする。試用版と正規版は同じプログラムである。また,Dba2Csv と Palm2Google も同じプログラムである。ダウンロードしてインストールする。今回試すのは評価版である。正規版の販売価格は30ポンドとなっている。

説明によると,.dba 形式のファイルは Palm Desktop 4 と Palm Desktop 6 で違い,Dba2Csv は次の変換を行うとある。

  • Palm Desktop 4 の .dba ファイル → Dba2Csv で CSV 形式にエクスポート
  • Palm Desktop 6 の .dba ファイル → Palm2Google で Google Calender に直接エクスポート

しかし,実際に試してみたところ,Palm Desktop 4 の .dba ファイルは読み込みに失敗してしまった。「データベースの形式 'datebook.dba' を認識できません。」と表示される。そこで,Palm Desktop 6 をインストールすることにした。

Palm Desktop 6

Palm Desktop 6 は Workpad c3 (Palm V) をサポートしていない。つまり Palm との Sync はできない。しかし,Palm Desktop 4 からのデータの引継ぎはできるので,そこから .dba 形式のエクスポートも可能である。

カレンダーアプリケーションの選択
カレンダーアプリケーションの選択


インストールの途中で,カレンダーとして Palm Desktop と Microsoft Outlook のどちらを使うかの問い合わせがある。恐らく,Palm Desktop がその本体をサポートしている場合には,Sync したときに本体とデータ交換するアプリケーションなのだろうと思われる。Microsoft Outlook を選択しても,もともと持っている Palm Desktop 4 のデータを変換してくれるわけではない。手持ちの Palm がサポートされていれば,Outlook 経由で Google Calendar と同期が可能になるが,サポートされていないので,「Palm Desktop」を選択して次に進む。

サポートされないアプリケーションの移動通知
サポートされないアプリケーションの移動通知


インストールを続けると,Palm 本体にインストールされているアプリケーションのうち,PalmOS 5でサポートしなくなったものを移動したという通知が表示される。移動先は「C:\Documents\Palm OS Desktop\(ユーザ名)\PalmOS5 Incompatible Apps」となっている。


インストールが完了したので,バージョンを表示してみると Version 6.2.2 となった。気になったのは「Palm? Desktop by ACCESS」の「?」マークである。

「File」メニューから「Export...」を選択し,「Date Book Archive (*.dba)」形式で予定表をエクスポートする。

Dba2Csv

Dba2Csv を起動し,Palm Desktop 6でエクスポートした .dba 形式のファイルを開く。Google のメールアドレスとパスワードを (ちょっと恐いけど) 入力すると,予定表の名前を問い合わせてくるので選択する。つまり,もともと Google Calendar にある予定表に追加することもできるし,新規の予定表に書き込むこともできるということである。

もちろん,文字化けなどしたゴミデータが今使っている予定表に書かれても困るし,今の予定表が上書きされたりしたらもっと困るので,Google Calendar で新しく予定表を作り,適当な名前をつけておく。Dba2Csv の Palm2Google では,その予定表を指定する。

タイムゾーンの設定
タイムゾーンの設定


Dba2Csv は,Web サイトだけでなく,アプリケーションの見た目も怪しいのだが,動作はする。Google Calendar にエクスポートする前に,タイムゾーンを合わせておくことを忘れずに。「Adjust Time From GMT」を「9.0」に設定する。

評価版の場合,「Save .CSV」のボタンはグレーアウトされている。


Google Calendar へのエクスポートに成功。しかし,ウィンドウが表示され,その中には「3023 イベント中 756 を変換しました」と書かれていた。全部じゃなかった…。「OK」ボタンを押すと,また別のウィンドウが表示された。


「正規版は全てのデータを変換します。購入後に続きを行ってください。」むー。

Google Calendar を確認したところ,文字化けはなく,定期的な予定も反映されていた。全部のデータでないだけが問題である。

Dba2Cbs は,正規版なら移行できそうである。評価版では全てのデータが持っていけないので使えないという結論である。

Posted by n at 2009-12-06 06:48 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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