人ごみで他人にぶつかるのは自分にとっても相手にとってもダメージが大きい。フォース (笑) を意識すると,自分の行く先に人が入って来なくなるので,ぶつからないで歩けるようになる。
駅などの混雑した場所で,他人にぶつからないようにするための,オカルトっぽい方法を紹介する。フォースを使うからである。これは筆者が独自に編みだした方法だが,ぶつからないで歩いている人は無意識のうちにこれと似たようなことをしているだろう。同じようなテクニックとして,視線を2メートル先に落とすという方法が提案されているが (人ごみをスマートに歩くための5つのコツ+α : ライフハッカー[日本版]),ここで紹介する方法はむしろ視線を下に落とさずに先を見るというものである。
このテクニックの核心は,上の図のように,自分の前方に細長い三角形の「フォースの領域」を意識することである。すると,他人はここをよけていくのだ。
イメージする三角形の領域は煙のように軽く,しなやかに曲がるもので,ガチガチの固いものではない。三角形の先端は自分の進む方向に向ける。自分が進みたい方向に他人がいてはもちろん困るので,向かってくる人と人の間に先端が入り込むようにする。
最初のうちは,三角形の先端に目を向けながら歩くようにする。すると,他人がこの領域に入って来なくなるのが分かる。自分の歩く方向はこの領域の上であり,そこに他人が入ってこないということは,他人にぶつからないということを意味している。
少しずつ慣れてきたら,三角形をもっと柔らかくして,細く長くずっと先まで意識するようにする。他人が横切ったらパッと消えるが,またすぐに作り直すように訓練する。さらに慣れてくると,先端を常に見ていなくてもよく,よそ見をしていても効果を持続させることができるようになる。
ここで言うフォース (笑) は,スターウォーズに出てくるような強力なフォースではなく,非常に軽くて弱いものである。このフォースを使っても,他人の歩く方向を無理やり変えたりすることはできない。三角形の領域の先端を他人に向けて「フォース勝負」をしてはいけない。邪魔な他人をどかせる技ではないのだ。この力は,自分が人ごみをすり抜ける補助的な力として使うべきである。「行く先の目標が定まると迷いが消え,これを他人が察知する」そのためにぶつからない,というのがこの「力」の現実的な解釈になるだろう。
フォースを意識することは楽しい。他人とぶつからないで歩けるのは気分がよい。他人が領域をよけていくと「おぉ!」と感動を覚える。ただし,使い過ぎ,過信は禁物である。筆者はこの方法を使って起こった問題に対しては一切責任が持てないのでご注意を!
まあ,フォースなどと言うものは一種の気の迷いであるので,まともに受け取らないことが大切である。一方で,フォースと言うものは,気の迷いをなくすことでもあるから,まともに受け取る人にはそれなりのご利益があるというのも確かである。
上の図は Google SketchUp を使って描いた。SketchUp 6 にボーナスパックの「人物」コンポーネントを追加したものである (nlog(n): 片足では遠くまで行けない)。現在の最新版は SketchUp 8 だが,ボーナスパックは準備中となっているため,使用を見送った。
Posted by n at 2010-12-29 23:22 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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