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Photo A4 クリアファイル対応のランドセル購入

娘の入学に向けて,ランドセルを購入した。学習指導要領の改訂で A4 対応が標準となることから,チョイスがなかなか難しいのであった。

■ ■ ■

娘が来年,小学校に入学するのでランドセルを購入した。「ランドセル」は実は「ランセル」がなまったものだそうで驚きである (ランドセル - Wikipedia)。普通なまる場合は,何かしらの省略が起こることが多いのに,この場合に限っては「ド」が追加されている。「ランセル」は別に言いにくいわけでもないのに不思議である。

ランドセル購入に関しては,今はとても不利な時期だと言える。2011年度の学習指導要領の改訂で,教材の大きさがこれまでの B5 版から A4 版に変更になった。その関係で,昔のランドセルでは教科書が入らなくなる可能性があるのだ。一般に,旧モデルというのは格安で販売されるのだが,値段につられて購入すると使えないという可能性がある。ランドセルなどというものは,昔から形がほとんど変わっていないものなのだが,ここへ来てのモデルチェンジは「規格の変更」を含んでいるため,安直に旧モデルをチョイスすることができない。

メーカーとしては,在庫を一掃したいこともあるだろうし,生産ラインの変更にはコストもかかるだろうから,旧タイプを売り切ってしまいたいという思惑もありそうだ。大きさに関しては,メーカーの足並みはバラバラである (ランドセルにA4ファイル入る?入らない?年末年始に向けてメーカーの1センチをめぐる攻防 | 子育て速報)。

単に A4 版を基本とした大きさといっても,「A4 版のプリントが入る (横幅 21 cm)」「A4 クリアファイルが入る (横幅 22 cm)」「A4 ポケットファイルが入る (横幅 23.5 cm)」のようにバリエーションがある。大きければ教材が入らないという心配はないが,重くなるという欠点がある。高学年ならいざ知らず,小学校1年生から持っていかなければならないので,重さについても慎重に検討しなければならない。近所の小学生のお子さんを持つママさんにリサーチしてみると,「A4 クリアファイルは使う」とのこと。これは外せない条件となった。背中は汗をかくことを考えると,できれば合成皮革でないほうがいい。そこで,購入に向けての要件は次のように設定した。

  • 内寸の横幅は 22 cm 以上であること (A4 クリアファイルが入る)
  • 背中に当たる部分は天然皮革であること
  • 軽いこと
  • 価格が安いこと

今回お世話になったのは,長野県は飯田市にある宮内産業である (本革製 ランドセル|宮内産業株式会社)。

ウェブサイトでは,総牛革製の2010年モデルが22,000円となっているが,内寸その他が分からない。カタログを取り寄せてみると,さらに割引で20,000円のものがあるという。型押しで細かいシワシワがついている仕様の皮を「ボンジュール」と呼んでいるとのことだった。うちの娘が喜びそうな色は,赤,ローズ,チェリーピンクの3種類 (その他は黒と紺)。最近は,「女の子だから赤」という分かりやすい色分類にはなっていないようだ。女の子でも紺色を選ぶこともある。2010年モデルは,幅 22 cm で,重さ 1200 g,価格 20,000円,2011年モデルは,幅 22.5 cm,重さ 1400 g,価格 25,000円とのこと。2010年モデルを購入することにした。

  • 品名: ボンジュール,色: チェリーピンク
  • 素材: 本体・かぶせ: 牛革,内側: 不燃布 (チェック柄)
  • サイズ (内寸): 高さ: 30 cm,幅: 22 cm,大まち: 11 cm
  • 重さ: 1200 g
  • 仕様: 型押しタイプ,肩紐: フィットちゃん,反射板つき
  • 価格: 20,000 円 (税込)

色がよく分からなかったので,問合せをしたら革サンプルを送ってくれた。色としてはローズがよさそうだったが,娘の好みでチェリーピンクを選択。派手なのがちょっとアレだが,見方によっては,目立つということは交通事故防止にもつながるかも知れないということで,親も渋々納得することに。

会社に問合せしてみると,対応はいい。会社の販売戦略としてはウェブサイトの情報不足で損をしている感があってもったいない。

A4 クリアファイルを入れたところ
A4 クリアファイルを入れたところ


問題の「A4 クリアファイル」を入れた様子は上の通り。幅は大丈夫だが,若干上にはみ出している。

A4 ノートを入れたところ
A4 ノートを入れたところ


A4 版のノートを重ねて入れてみた様子。上にはみ出しているが,かぶせには余裕があるので閉めることはできる。

かぶせの錠前
かぶせの錠前


かぶせの錠前は,はめると自動的に回転してロックする仕組みになっている。最近のランドセルはみなこのように簡単ロックができるようになっており,昔のように落ちた鉛筆を拾おうとしたら頭の上から「ザバーッ」とランドセルの中身が全部出てしまうような事件は起こりにくくなっている。

背カン (肩紐の付け根部分)
背カン (肩紐の付け根部分)


背カン (肩紐の付け根部分) はプラスチックでできている。この部分は弱めに作ってあるそうで,何かあったときにはこのプラスチックが壊れて,子どもがランドセルから脱出できる仕組みになっているそうだ。もしも壊れるようなことがあった場合は,修理してくれるそうだ。その際は代わりのランドセルを貸してくれる,いわゆる「代車」サービス付きとなっている。

2016年9月17日追記:
壊れましたが無償修理となりました (nlog(n): ランドセルが壊れた)。

Posted by n at 2011-12-30 15:56 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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