ふじみ野市の水場は過剰なほどに安全対策がされている。安全にし過ぎて水がなくなっていることもあったり。
今から6年前の2006年に埼玉県ふじみ野市のプールで事故があった (ふじみ野市立大井プール - Wikipedia)。それ以降,ふじみ野市は,水場に対して「これでもか」というほどの安全対策をしていて,安全という点においてはいいのだが,やりすぎの感がある。
上の写真は,東武東上線上福岡駅から徒歩5分のところにある,ふじみ野市西中央公園の「かつては池だったところ」である。
私がふじみ野市に引っ越してきた2007年頃は,ここは浅く水が張ってある池で,周りの柵はなかった。春にはオタマジャクシが泳ぎ,それを捕まえる小学生をよく見かけた。その後,池の周りにこの柵ができた。上の写真は2010年7月のもので,まだ水がある。去年あたりには水がなくなり,そして今年になって,その池はすっかり埋め立てられてしまった。「柵の意味」がなくなってしまった。もう柵で近づけさせないようにするもの自体がないのだ。
もともと,この池は「観察の森」の一部として位置づけられたものだった。風力発電や太陽発電でポンプを動かし,水を循環させる仕組みを作っていた。池に溜まった水には水棲昆虫などの小さい生き物が生まれ,鳥も集まってくる,それを観察させるというのも,この企画のひとつだった (公園・緑地/西中央公園)。しかし,今はその名残りの,かつては動いていた機械のみ,を観察できるに過ぎないのだ。
7月31日は「プール安全の日」。この日はふじみ野市のプールの事故を受けて定められたのだそうだ (ふじみ野市プール事故から5年目、7月31日を「プール安全の日」と定め 安全普及啓発運動を展開|プレスリリース 配信サービス【@Press:アットプレス】)。
水場が安全なことに越したことはないが,やり過ぎ感は否めない。もう少し水と親しめる場所を増やしてもいいのではないだろうか。
Posted by n at 2012-07-31 02:34 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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