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misc 夏の真昼の不思議な出来事

幼稚園のお友達と,そのパパ・ママたちと遊ぶ機会があった。そこであった不思議な体験。

■ ■ ■

幼稚園では,運動会やその他の様々なイベントを通じて,特に同じクラスや同じ地域のお父さんお母さんたちとだんだんと親しくなるということがある。そうなると,クラスの子どもたちとその家族で公園で遊びましょうという企画なども持ち上がる。そこに幼稚園の先生を呼んだりすることもあるが,幼稚園が企画したものではない独自企画になる。

そんな企画の中に,近所の公園に集まってお昼を食べましょうというものがあった。

子どもたちも集まり始めたので,それではということで公園の野原に向かって歩いていると,子どもが後ろの方から走ってきて私の右手を掴んだ。私は普段,子どもと歩いているとき,子どもが手を握ってこられるように手の力を抜いて半開きにしているので,そこに手が入ってくるのはいつものことなのである。

しばらく歩いていると,自分の子どもの姿が前の方に見える。「あれ? とすると,今,手を握っているのは?」と思って見ると,もう右手には子どもの手は握られていなかった。そして近くを歩いている子どももいなかったのである。

もしかすると子どもの霊魂だったかも知れない,そう思ったが,不思議と怖いとか寒気がするとかというような嫌な気分にはならなかった。どちらかと言えば嬉しい感じである。握ってくれればいいじゃないか。握って一緒に歩きたかったんだろう。

小さい子どもを育てているお父さんやお母さんは,割とこういうことが多いんじゃないかと,何の根拠もないがそう思ったりした。小さい子どもの親は,他人の子どもにも寛容になるものだし,もしその子に実体がなくても,子どもは子どもだからである。

Posted by n at 2012-08-27 03:11 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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