自宅サーバの OS を Vine Linux 6.2 に更新した。まる一日がかりの作業となった。
自宅サーバのハードディスクの寿命が近いので (nlog(n): 自宅サーバのハードディスクが死にかけ),これを機にハードウェアだけでなく OS も更新してしまうことにした。というのも,先日,SSD が逝ってしまったときにデータの移行をしたとき,OS を入れ替えるのとほとんど同じくらいの手間がかかったからである。どうせ OS のセットアップが必要ならば,最新版に更新してしまった方がいい。古くなってサポートの切れた OS をメンテナンスするには何かと手間がかかる (nlog(n): サポート切れ Linux の bash を RPM を自作して更新する)。新しい OS すればセキュリティは向上するし,何と言っても CPAN インストールで引っかからないというのが嬉しい。
大まかな手順は以下の通り。
/var を丸ごとコピーするというのは若干問題がある気がするが,ブログの MySQL データベースがコピーできてそのまま復元できるというのは大きいし,Apache のアクセスログも大切だからである。しかし,ここに書いたから分かったことは,/var で残したいのは /var 全部ではなくて,MySQL のデータベースと Apache のアクセスログだけなのかも知れない。
OS を更新してからまずやることは,Apache を起動してブログが表示できるようにすることである。サーバの設定情報や設定の仕方はすべてブログに載せているからだ (nlog(n): SSD に障害発生,そして主の鍵は冷たい鍵箱の中に)。
Vine Linux 3.2 から 4.1 に更新したときのように (nlog(n): サーバの OS を Vine Linux 3.2 から 4.1 へ更新),表にまとめると,Vine Linux 4.2 と Vine Linux 6.2 の違いは以下のようになる。
Vine Linux 4.2 | Vine Linux 6.2 | |
kernel | 2.6.16 | 3.4.98 |
Apache | 2.2.3 | 2.2.27 |
OpenSSL | 0.9.7l | 1.0.0o |
OpenSSH | 4.5 | 5.8 |
Perl | 5.8.6 | 5.12.3 |
PHP | 5.2.9 | 5.5.17 |
MySQL | 5.0.27 | 5.1.72 |
BIND | 9.3.6 | 9.8.0 |
DHCP | 3.0.4 | 4.1 |
文字コード | EUC-JP | UTF-8 |
問題となったのは,色付けをした PHP のバージョンアップによる問題の発生と,デフォルトの文字コードの違いである。PHP の仕様が一部変わったことで,PukiWiki が動作しなくなってしまった。
デフォルトの文字コードに関してはジワジワした問題がつきまとっている。長い間 Vine Linux 4.2 のままにしたのは文字コードの問題があったからだ。このブログや非公開で運用している PukiWiki の資産は EUC-JP で書かれていて,簡単には変更することができない。Vine Linux 4.2 はデフォルトが EUC-JP になっている最後のディストリビューションで,運用するのにストレスがなかったからである。しかし,どうやら時代は UTF-8 の方向に動いており,EUC-JP は徐々に廃れていく運命にあるようだ。そこで,今回は試しに UTF-8 がデフォルトの OS 上に EUC-JP のブログを持ち込むことをやってみて,もしどうしてもダメなようだったら OS も古いものに戻すという方法をとることにした。ひとまずブログは問題なさそうなので,新しい OS で決定。しかし,その直後に PukiWiki に問題があることが分かり,手間取ることになった (nlog(n): PukiWiki 1.4.7 EUC-JP を 1.5.0 に更新)。Movable Type の管理画面も文字化けするなど,もうボロボロ (nlog(n): Movable Type の管理画面が文字化け)。
今回の移行作業は,ハードディスクに障害が起こっていてデータを失う可能性もあることから,休暇をとって行った。予想以上に手間取り,その日は丸一日かかり,まだ問題がすべて解決できていない。それでも OS が新しくなったのはいいことで,まずは一段落といったところである。
Posted by n at 2014-11-03 03:46 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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