hi-ho ADSL の回線が不安定なので,帯域調整をしてもらうことになった。通信が切断されることは少なくなったが,遅くなった。
11月4日に hi-ho ADSL 12M が開通した。1週間後に hi-ho からメールが届いて「通信できていれば課金をはじめるけど,問題ない?」と言ってきた。実は通信がしばしば切れてしまい,放っておいても回復しないのでその度にモデムのリセットをしていたのだった。できれば課金が始まる前に問題を解決しておきたい。そこで,ADSL モデム Aterm WD701CV のステータスをメールで送った。
2日後にメールで回答があり,エラーが多いので帯域調整をした方がよいとのこと。帯域調整をするとリンクアップ速度は遅くなるが,通信断になる障害は減ることが期待できるとのことだった。これまで同じ NTT のメタル電話回線を使っていて帯域調整をしたことはなかったので,「本当か?」と疑問ではあった。もしかしたらモデムに問題があるのかも知れないではないか。その回答としては,モデムの可能性もあるが,切り分けのためにまず帯域調整をするのだという。気に入らなかったら元に戻すことも可能とのことだった。
実施の前後の ADSL モデムの状態は以下の通り。モデムを動作させて何日かしてからの累積データである。これはモデム Aterm の Web 管理画面で「情報」→「ADSL モデムの状態」を選択したときに表示される項目である。ただし,「*」の行は筆者が追加したものである。
|
帯域調整前 |
帯域調整後 |
||
【ADSL回線の状態】 | 下り |
上り |
下り | 上り |
回線速度[リンク速度(kbps)] |
8384 |
1024 |
7136 | 992 |
インターリーブディレイ(ms) |
4 |
1 |
4 |
1 |
インターリーブデプス | 32 |
1 |
16 |
1 |
線路損失(dB) |
42 |
17 |
42 |
17 |
ノイズマージン(dB) | 4 |
- |
8 |
- |
【ADSL回線の統計情報】 |
|
|||
HECエラーによる廃棄セル数 | 1487 |
1191 | ||
CRC8エラーのスーパーフレーム数 | 1435 |
741 | ||
正しくエラー訂正できた数 | 26705623 |
66253 | ||
エラー訂正できなかった数 | 3134 |
2646 | ||
* エラー訂正できなかった割合 |
0.012 % |
4.0 % |
||
送受信セル数 | 23247142 |
27697099 |
43254351 | 138857406 |
エラーが発生した時間(s) |
984 |
14 |
690 | 569 |
帯域調整前のリンクアップ速度は下り 8.4 Mbps だったが,7.1 Mbps に低下した。「* エラー訂正できなかった割合」は「エラー訂正できなかった数÷正しくエラー訂正できた数」で単純に比を求めた結果である。なんと,エラー訂正できなかった割合は帯域調整後の方がアップしているのだった。しかし,理由はよく分からないが,帯域調整後の方が確かに通信断となる頻度は少なくなっている。
しばらく様子見か。
2016年10月12日追記:
リンクアップ速度をグラフ化しました (nlog(n): Aterm WD701CV のリンクアップ速度を Zabbix で表示する)。
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