手持ちの PASMO の履歴情報を保存したいと思い,パソリ RC-S380 を購入した。
PASMO は関東の私鉄の鉄道やバスで使える IC カードである (PASMO(パスモ)−電車も バスも PASMO)。私は普段,無記名の PASMO を使っている。PASMO には駅の改札を通ったときの情報が記録される。この情報は駅のきっぷ券売機で印刷することができるが,紙だと保存しておくには邪魔なので電子データで欲しい。PASMO は Sony の開発した FeliCa 形式の IC カードなので,FeliCa カードリーダで中身を読むことができる。
FeliCa カードリーダには,Sony 製の PaSoRi や NTT コミュニケーションズ製の製品がある。Sony 製は Windows のみの対応,NTT コミュニケーションズ製は Windows と Mac 両対応。最近は Mac をメインで使うようになってきているのだが,NTT コミュニケーションズ製は Mac OS の最新版には非対応のことがあるようなので Sony 製を選択した。しかし,後になって冷静に考えてみれば,最新 Mac OS への対応が遅いだけで,いずれは対応してくれるのだから NTT コミュニケーションズ製の製品でもよかったように思う。どうせ Mac でも VirtualBox 上の Windows を使うのだから。
Sony 製のカードリーダ PaSoRi には型番が似ているのに違う種類のものがあるので注意が必要だ。RC-S310, RC-S320, RC-S330, RC-S370, RC-S380 は同系列の製品で Windows 用であり,現行製品は RC-S380。RC-S390 というのがあるが,これは RC-S380 の後継ではなく,iOS 対応製品になる (Sony Japan | FeliCa | 個人のお客様 | 製品情報 | FeliCaポート/パソリ パソリシリーズの違い)。名前の付け方を完全に間違っている。
さて,購入した RC-S380 は Windows のみの対応なので,Mac で使うときは VirtualBox 上の Windows 7 の上で動かすことになる。VirtualBox 上の Windows 7 は,Windows 7 そのものなので Windows PC を別に持ち歩く必要がなくてとても便利。PaSoRi のドライバもソフトも普通に動作する。
PASMO を読み取るソフトは SFCard Viewer 2 である。最新版 2.5.0.0 で,Sony のサイトからダウンロードできる (ダウンロード | SFCard Viewer 2)。
FeliCa ランチャーという常駐型のソフトウェアをインストールしておくと,PaSoRi にカードを乗せるだけで対応ソフトの選択画面が表示されるようになるが (ダウンロード | FeliCaランチャー),これが微妙。便利といえば便利だが,常駐型なのでわずかではあるがメモリを食うし,一番最初の起動時に「生年月日を聞いてくるというクソソフト」なので外してある。もちろん,生年月日に正直に入力する必要はなく,適当な日付を入力しても利用制限はない。
「パソリを使えば IC カードにチャージができる」というので,クレジットカードから PASMO にチャージすれば,クレジットカード利用額分だけクレジットカードにポイントがつくのでウハウハになるのでは! と思ったが,無記名 PASMO は非対応だった。クレジットカードに対応しているのは,クレジットカード付の PASMO だけである (PASMOのチャージ(入金)方法:駅でのチャージ方法|ご利用方法|PASMO(パスモ))。しかも,クレジットカード付の PASMO はオートチャージができるので,パソリはもともと不要なのだった。
任意のクレジットカードからチャージするには,記名式 Suica を使わなければならない (JR東日本:Suicaインターネットサービス>Suicaインターネットサービスとは>利用可能なSuica)。そして,実際にこれをやろうと思ったら,記名式 Suica を用意するのは当然として,JR のサイトにも登録しなければならない (JR東日本:Suicaインターネットサービス>Suicaインターネットサービスとは)。道のりは長い。
Posted by n at 2015-12-03 22:54 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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