ここは荻窪のとあるラーメン屋。日曜日はこのあたりの定食屋は軒並み休みなので、以前から気になっていたラーメン屋に入った。不愉快だし、美味しくないし、で残念な夕食となってしまった。
外からはメニューと値段が見えない。中にお客は2人いる。意を決して入ってみると、「中華そば 630円、玉子そば 700円」などとある。ラーメンで600円以上かよと思ったが、チャーシュー麺に至っては930円もするので選択の余地はない。初めて入ったラーメン屋で930円を払う勇気はないのだ。
カウンターの向かいの厨房にはオジさんが2人。「中華そば」と言って注文すると、「ラーメンっす」もうひとりが「ういっ」と言う。メニューに「中華そば」とうたっていて、客もその通りに「中華そば」と注文しているのに、それを「ラーメン」と言い直すのはどうかと思う。まぁ、それは大した問題ではない。
ラーメンが出来上がってきた。渡される直前に、厨房で「ラーメン?」などと言っている。そして、おもむろにオタマを取り出して、ラーメンのドンブリに突っ込んで煮卵をすくい上げた。どうやら、注文を間違えて「玉子ラーメン」を作ってしまったらしい。そこで、卵を取り除いて「ラーメン」の出来上がりという訳である。一旦ドンブリに入れたものを客の目の前で取り出して、残りを出すなど言語道断。不愉快である。撮った写真には、煮卵に引きずられてどんぶりの縁にズリあげられたネギが写っている。
不快だっただけならまだしも、である。美味しくなかったのだ。見た目以上にアブラがくどい。後味もよろしくなかった。
仕上げは支払いのときである。財布の小銭を探していると、手を差し出して待っているのだ。そうして待たれるのは、あまり気持ちのよいことではない。そして、「ありあとあした!」と大きな声で送られてしまった。
調べてみると、この店は結構有名だが、味に関しては賛否両論がある。化学調味料の味だという人もいる。そのせいかどうかは不明だが、いつまでも後味の悪さが尾を引いて、歯を磨いてものどの奥に残るのであった。
2005年5月18日追記:
一旦出来上がった料理を,客の目の前でいじるのはよろしくない。そんな経験をまたしてしまった(nlog(n): とある中華料理屋の話 - 池袋)。
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