ヒラリーマン随筆日記 というサイトがある。そこで特集されている「バリー岡田の陰謀」はすごい。超意地悪な岡田課長と、その下で働くことになってしまったヒラリーマンとの戦いの記録である。バリー岡田は、ただ意地が悪いだけでなく、ヒラリーマンを陥れるべく様々な策を講じてくるのだ。こういう上司を何人も見てきたが、ここまでの人はなかなかいない。
通して読むと3時間くらいはかかる。量もすごいのだ。よくここまで色々な方策を考えつくものだと、感心さえしてしまう。次から次へと、手を替え品を替え、これでもかと言わんばかりなのだ。主人公のヒラリーマンはこれに「正しく」対抗しようとして努力する。正しくというのは、闇討ちにするとか妙な根回しをするのではなく、仕事をすることでなんとかしようとする。
岡田課長と重役の密室の会話もあることから、推測はかなり入っているはずである。しかし、その推測はかなりいい線を行っているように思う。前後の行動と、つじつまが合っているからだ。
読み物として面白くするために、多少誇張も入っているが、ほとんどは事実だろう。フィクションでは、ここまで色々なことは思いつかない。現実の体験があるからこそ、話が発散することがないのだ。そこで生きているからである。
翻って、これが現実だとすると、ヒラリーマンはかなりキビシイ状況であったことになる。ヒラリーマンの頑張りはどこからきているのだろうか。「随筆日記」のネタにするため? それはないだろうなぁ。知りたいところである。
Posted by n at 2004-06-04 20:39 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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