nlog(n): うちたて家

Wed July 14, 2004

うちたて家 - 池袋

池袋東口を出て右手に道沿いに歩いていくと、はす向かいにジュンク堂が見える。ジュンク堂の右の東通り(あずまどおり)を入っていくと、右手にうどん屋が現れる。閉店してしまった「小町うどん」の隣にある「うちたて家」である。ここでは武蔵野うどんを食べさせてくれる。しかし残念ながら期待したほどではなかった。

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武蔵野うどん「うちたて家」

武蔵野うどん「うちたて家」。店の前の看板には「これぞ本格武蔵野うどん」とある。

食券の自動販売機

店の入り口の手前、食券の自動販売機がある。まずはここで食券を買わなければならない。ここで困った。初めての店なので、店のお勧めを訊いてから注文の品を決めたいのだが、ここは店の外。それを訊くのに店に入ったり出たりするのもなんなので、その場で決めようと努力してみた。販売機を見ると、「もり普通盛480円、肉汁うどん普通盛700円、きのこ汁うどん普通盛730円」などとある。武蔵野うどんということだから、温かい汁で「つけ麺状態」で食べることを想定して作っているはずなので、この時点で「もりうどん」は却下した。肉汁はコッテリしてそうなので、思い切って「きのこ汁うどん730円」を購入し、店に入る。

明るく清潔な店内である。エアコンで温度調節され、床に置かれた扇風機が回っていた。

きのこ汁うどん

しばらく待つと、うどんが出来上がってきた。せいろ風の入れ物に乗ったうどん、つけ汁、アサツキのみじん切りと、うどん湯がお盆に乗せられて来た。

つけ汁は温かく、椎茸、長ネギ、油揚げが入っていた。カツオ節のダシが濃厚に出ている。うどんはしっかりとした歯ごたえがあり、コシもある。つけ汁につけて食べてみると…何だかうどんの味があまりしない。つけ汁のカツオの味ばかりがする。麺は手で切っているせいか、結構不揃いである。

短い麺が多い

麺の太さが揃っていないのは、それはそれで一つの味である。しかし、問題なのは短い麺が多いことである。うどんの量がだんだん減ってくると、短い麺が目立ってきた。最後の方になると、2cm～4cm くらいの細かい麺だらけ。ここまで短いものは、普通のうどん屋では使わないか、「切り落とし」として安く売るもので、若干価値が低い。ちょっとばかりヒドイのではないか。うどんにアサツキが最初から混じっているのも発見してしまい、マイナス感が増幅された。

うどん湯

うどん湯 (「うどんゆです」と言って出された) ものは、うどんを茹でたお湯である。容器に半分くらい入っており、たっぷりある。これもそれほど、うどんの味がしなかった。うどんそのものに問題があるのか、私の味覚がおかしいのかは不明。それでもお腹は満腹になった。

帰りがけ、「もりうどんはつけ汁が違うだけですか?」と訊きたかったのだが、すでにお会計は食券により済んでしまっており、先に「ありがとうございました」と言われてしまった。そのまま店を出ることとなった。

もり480円と、きのこ730円には250円もの差がある。うどんが同じであるのなら、違いは汁だけである。仮に、もりの汁が50円だとしても、きのこ汁は300円もすることになる。これはあまりにも高いのではないだろうか。480円の「もり普通盛」ならばもう一度食べてもいいかも知れないと思った。しかし、きのこ汁は二度と注文しないだろう。コストパフォーマンスが悪すぎる。

店内には「『元祖！でぶや』で紹介されました」と写真が貼ってあったが、そんなことはどうでもよいのであった。