芙蓉の花が咲いている。芙蓉の花を見ると森田童子の「淋しい猫」を思い出す。
森田童子{もりたどうじ}作詞作曲の「淋しい猫」には,芙蓉の花が出てくる。
淋しい猫 作詞・作曲: 森田童子 夏がくると
芙蓉の花が 咲きます
小さな部屋に
お前は
足の悪いネコと住んでいた
死んでしまえば いいと云う
若いお前の口癖は
どこか あの花に 似ています
私が森田童子を知った1985年頃、彼女はすでにコンサート活動を終えており、泣きながら歌うという伝説のコンサートは見ることはできなかった。それでも、森田童子の歌声は、危うくつぶれてしまいそうな私の心を支えてくれた。
この「淋しい猫」は1982年の「夜想曲」というアルバムに収録されている曲である。
ファーストアルバムは1975年の「グッドバイ」。私はこのアルバムを聴いてから、太宰治を読んだ。「グッドバイ」は太宰治の絶筆となった作品である。「グッドバイ」を読んでから、「人間失格」などの作品を読んでいった。普通とは順序が逆なのだろうと思う。太宰の作品は、若い頃のある時期だけに必要な、薬のようなもののような気がする。その点で、太宰治と森田童子は似ている。太宰治の小説の内容はほとんど忘れてしまったが、森田童子の曲は今も思い出す。
森田童子については、非公式ながら (非公式だからこそか) 素晴らしいページがある。
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