2004年8月11日放送の トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜 で知った、「剣道の試合で一本を取った後ガッツポーズをすると取り消しになる」。実際に取り消しになった場面が放送された。弓道や相撲も禁止になっている。今日、アテネオリンピックが開幕し競技が始まった。男子柔道で、スペインとモンゴルの試合があった。モンゴルの選手が勝った瞬間、その選手は「スペインの選手をまたいだ状態のまま」、大きく腕を振り上げ喜びを表わしていた。これは礼儀に反するのではないだろうか?
剣道の試合の規定には、試合中に喜びの仕草をすると勝ちを取り消しになることが明文化されているという。全日本剣道連盟 の 剣道審判規則 を見たが、よく分からない。剣道審判員要領 「その他の要領」にある、
3. 主審は、試合者が不適切な礼法を行った場合、指導をする。
だろうか? →追記参照
柔道も、礼儀を重んじるスポーツなのだから、日本人が率先して「喜びの仕草はしない」を実践してはどうだろうか。もちろん、最後の礼をして畳から下りるまでである。その後なら、ガッツポーズをしようが、飛び跳ねようが、好きなように喜びを表わせばいいのである (以前は禁止であったが、その規定がなくなったという話もある。詳細は不明)。
(Google もタイトルをオリンピックにしている)
日本時間の午前3時にアテネオリンピックが始まった。谷亮子選手が金メダルをとった。ガッツポーズ! …やってしまっている。確かに嬉しい。気持ちはよく分かる。しかし、それは場外でやるのが正しい気がする。
ちなみに、「ガッツポーズ」はガッツ石松がとったポーズとして知られている。ガッツポーズ によれば、
正確には、1974年にガッツ石松がKO勝ちしたとき、新聞記者が彼の両こぶしを高々と挙げた姿を見て、『ガッツポーズ』と表現したのが始まりだそうだ。
とある (「ボウリング説」なるものもあるらしい)。
2004年8月15日追記:
「喜びを表わす仕草」は「不適切な行為」に該当するとのこと。剣道審判規則 の第27条、「第2章 審判、第1節 審判事項、有効打突の取り消し」にある。
Posted by n at 2004-08-14 23:38 | Edit | Comments (4) | Trackback(0)(有効打突の取り消し) 第27条 試合者に不適切な行為があった場合は、主審が有効打突の宣告をした後でも、 審判員は合議の上、その宣告を取り消すことができる。
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そんなに失礼でしょうか。取り消されるなんてばかげてると思います。
Posted by: 1 at November 27, 2005 17:41ボクシングだったら勝ってガッツポーズして、その後対戦相手と抱擁したりしてるじゃないですか。
喜ぶことが、相手を馬鹿にしてると思いますか?
お互いに健闘を称えてリスペクトしてると思いますけどね。
柔道を単なる格闘技として見た場合,1 さんのご意見はもっともです。
Posted by: n at November 29, 2005 00:02しかし,柔道を武道として見た場合には違ってくると思うのです。
1 さんが疑問を持たれるくらいですから,外国人に説明するのはさらに難しいでしょう。私は喜んではいけないと言っているのではありません。喜びを「表現する」のは畳の外でやるべきだと言っているだけです。
ガッツポーズ禁止がルール化できないのであれば,せめて日本人が身をもって示して欲しいと思うのです。実際にそうしていらっしゃる柔道家の姿を見ると感銘を受けます。
初めてお邪魔いたします。かなり遅いコメントで失礼します。
Posted by: 天災居士 at June 23, 2010 06:24剣道試合審判細則第24条に以下のようになっています。
「規則第27条(有効打突の取り消し)不適切な行為とは、打突後、
必要以上の余勢や有効を誇示した場合などとする。」
つまり、ガッツポーズは単なる「喜びを表わす仕草」ではなく、
「必要以上の行為」とみなされているわけですね。
このあたりが日本の文化というものなのでしょうか。
天災居士 さん
Posted by: n at June 23, 2010 22:47コメントはいつでもOKです。
剣道も「武道」であって,スポーツとは違うということなのでしょう。
武道は礼節を重んじるものですので,負かした相手を前にして自分の「喜びを表わす仕草」をするのは,礼節に欠けるということことが根底にあるように思えます。
それをより分かりやすく噛み砕いて,「必要以上の行為」と表現しているのではないでしょうか。
これは日本の文化と言われればそうなのかも知れません。他の国の人たちにも理解してもらいたい文化でもあります。