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IC テレフォンカードには有効期限があることを初めて知った。手元にある2枚カードを見てみると、どちらも2004年9月30日となっている。不思議なことに、違う時期に購入したにも関わらず有効期限は同じ。「いつまで有効か」くらいは購入前に分かるようにして販売して欲しい。

NTT から領収書が郵送されて来た。同封してある「ハローインフォメーション」を何気なく見てみると、「IC テレフォンカードをご利用のお客様へ」というタイトルのページに、赤く「IC テレフォンカードには、有効期限があります。」とある。

「ハローインフォメーション」は、NTT 東日本が発行する B5 版2つ折りの小冊子である。全部で4ページだが、絵が描いてある表紙が1ページ、見開きの2ページ分は何かのキャンペーンの告知になっており、内容はほとんどない。いつもは何も見ずに捨ててしまうのだが、今日に限って目が留まったのであった。

有効期限が過ぎている

手元に2枚の IC テレフォンカードがあったので、裏側の有効期限を確認した。どちらも2004年9月30日となっている。今月末で有効期限が来てしまう。気になるのは残り度数である。IC カードは磁気カードと違って非接触型のため、残り度数が刻印されない。

駅前の IC 公衆電話

駅前の IC 電話に直行した。電話機を見ると、受話器に「IC テレフォンカードには有効期限があります。」というシールが貼られているではないか。いつから貼られているのだろうか。知らなかった…。受話器を取り上げてみると、残り度数が表示された。1枚が45、もう1枚は71も残っていた。残り10日の内には使い切れない。

「New」マークがついている

「ハローインフォメーション」と同じ説明が ＩＣテレホンカードの有効期限について | NTT東日本 にある。説明によると、期限が切れたカードは交換することができるが、1枚あたりの手数料は105円とある。購入時に有効期限は決まっていたというのは分かる。しかし、期限切れの処置に関しても決まっていたのだろうか? この情報が公開されたのは最近のことだと思われる。公衆電話インフォメーション の「有効期限について」には、しっかりと「New」マークがついているのがそれを物語っている。まるで後だしジャンケンを喰らった気分である。

この2枚のテレフォンカードは、違う時期に購入している。それにも関わらず、有効期限は同じになっている。販売時の日付が打刻されているならともかく、有効期限が印刷されているのだ。今どき悪徳スーパーマーケットだって、パック詰めしなおせばその日の日付にシールを付け直す。「賞味期間」は、同じ製品なら同じであるべきだろう。「期間」でなく「期限」が決まっているのなら、後に買った方が損になってしまう。考えてみれば、そもそもカードの有効期間が何年なのかの表示がないのも妙な話である。少なくとも、「いつまで有効か」くらいは購入前に分かるようにして販売すべきではないだろうか?

IC 電話は、赤外線通信が安定して使えるという良い点がある(グレー電話は不安定だった)。しかし、ユーザにとっての利点は、実はそれだけしかない。欠点をまとめると、

• 有効期限がある
• 有効期間が不明瞭
• 残り度数が電話機を使わないと分からない
• 置き忘れても気がつかない
• 話中に盗まれる危険性がある

2004年11月25日追記:
期限が切れるとどうなるかを試しました - nlog(n): 使えるようで使えない期限切れのICテレフォンカード

2005年1月23日追記:
IC カード公衆電話の廃止が決定しました - nlog(n): さようなら IC カード公衆電話

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