インテル製のネットワークカードなら PXE に対応しているはずである。マザーボード GA-8PE800 Ultra で PXE ブートを試す。
ギガバイト社 のマザーボード GA-8PE800 Ultra は,Product Overview にあるようにオンボードのネットワークカードが付属しており,チップとしては Intel(R) 82540EM Gigabit Ethernet Controller を搭載している。インテル であれば,マイクロソフトと共同開発したネットワークブート環境 PXE (Preboot eXecution Environment) が使えるに違いない(製品サポート)。ネットワークブート用のサーバは構築してあるので(nlog(n): BpBatch の開発が終了していた),GA-8PE800 Ultra のマシンを PXE クライアントとして起動できるかを試すことにする。サーバには,あらかじめネットワークカードの MAC アドレスを登録しておく必要がある。
BIOS 画面で,「Integrated Peripherals」→「Onboard LAN Boot ROM」→「Enabled」を選択して設定を保存すると(デフォルトは「Disabled」),ブート時に次のように表示されるようになる。
PXE 環境が初期化されるようになった。使えるのである。PXE でブートさせるためには,もう1つ設定する必要がある。Ctrl+S を押すとセットアップメニューが表示され,「プロンプト(上記のメッセージ)を表示する/しない」と「メニュー表示のための待ち時間(上記メッセージの表示時間)」が設定できる。
PXE でブートさせるには,BIOS 画面で「Advanced BIOS Features」→「First Boot Device」→「LAN」とする(デフォルトは Floppy)。これでネットワークブートするようになる。
GA-8PE800 Ultra は,ネットワークブートするように設定してしまうと毎回ネットワークから起動するようになってしまう。「通常はハードディスクから起動して,臨時にネットワークブートしたい」ということが多いのだが,切り替えるにはその都度 BIOS の設定を変更して保存しなければならない。コレが面倒である。マザーボードによっては,「Temprary Boot Device?」のような表示が出てきて,臨時にブートデバイスを切り替えられるものもある。これが残念である。
Posted by n at 2004-12-30 11:35 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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