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粉でないのに，ついつい「はみがき粉」と言ってしまう「練りはみがき」。やっと使い終わった。その期間5年。長持ちしすぎだが，品質的には大丈夫だったのだろうか? 新しく購入してみたが，賞味期限(消費期限?)が書いてない。

使い終わった練り歯磨き

やっと使い終わった「練り歯みがき」(デンタル・ペーストともいうらしい)は，160 g 入り。この歯みがきを使うのは，毎日朝と晩の2回である。5年間で使い終わったので，単純計算で 2*365*5=3650 回使ったことになる。平均すると，1回の使用に 0.0438 g 使っていることになる。これがどのくらいの量なのかは，まったくもって不明。

「はみがき」という言葉には，チューブに入っている物としての「練り歯みがき」と，行為としての「歯みがき」があって，ややこしい。さらに，「はみがき」と全部ひらがなで書くと，「このはみがき」が「木の葉みがき」みたいに読めてしまって，ますますややこしい。以下では，練り歯みがきを「歯みがき」，ブラッシングする行為を「歯磨き」と書いて区別しよう(声に出せば同じだけど)。例えば，「歯磨きには歯みがきを使う」。

歯医者からは「歯みがきの量は米粒1個」と言われていて，私はこれを忠実に守っている。歯医者は，以下を理由としてあげてくれた。

• 歯みがきは，本来使わなくてもよいもの
• 歯磨きの目的は，ブラッシングで歯の隙間の食べ残しを「こそげ落とす」ことである
• 歯みがきの中には研磨剤が入っているので，使いすぎると歯がすり減る
• 山盛りにして使うと，すぐに「ガラガラペッ」したくなって，歯磨きの時間が短くなる
• さっぱりする成分が入っているので，キレイに磨けてなくても磨いた気分になる
• 落ちにくい汚れもあるので，少量なら使ってもよく，目安は米粒1個

歯みがきメーカーが CM で歯ブラシにつけているのは多すぎるというのだ。歯磨きに重要なのはブラッシングである。ブラッシングは長ければ長いほどよい。私は虫歯だらけだったが，夜の歯磨きを15〜30分行うようになってからというもの，新しい虫歯が出来なくなった(これも歯医者のいいつけである)。

さて，いくら何でも5年も使うというのはよろしくないので，量の少ないものを探した。一番少ないのは，「携帯用」のもので，歯ブラシがセットになっている。歯ブラシが邪魔。歯ブラシなしのものは 40 g だった。これでも1年以上は持つ計算になる。

問題は賞味期限である(味わうのではないので，「消費期限」かもしれない。こどものころに使った「イチゴ味」とか「バナナ味」は確かに味わっていたが，それはまた別の話)。購入した箱をよく見ても，期限が書いてない。製造年月日も書いてないのだった(もしかすると，見逃したのかも知れないが箱を捨ててしまったので，後日調査予定)。これは驚き。

蛇足: 粉の状態の「歯みがき粉」は，30年くらい前は，価格も安くメジャーな製品だったのである。紙箱に入っていて，歯ブラシをチョイとつけて使っていた。今ではほとんど使われていない。安い旅館に泊まったときに，ヘナヘナの使い捨て歯ブラシにまぶしてあるのを見かけるだけになっている。

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