関東甲信越地方が入梅した。「入梅」は「にゅうばい」と「つゆいり」の2つの読み方がある。意味は3つあると言われている。
今日2005年6月10日,関東甲信越地方が梅雨入りした。昨年は6月6日だった(nlog(n): 関東地方梅雨入り)。
(去年 と同じ木)
南九州より早く…関東甲信梅雨入り - 東京新聞
気象庁は十日、関東甲信と九州北部が梅雨入りしたとみられると発表した。関東甲信の入梅は平年より二日、昨年より四日遅い。九州南部は平年の五月二十九日から十二日過ぎてもまだ梅雨入りしておらず、関東甲信が九州南部より先に入梅したのは、一九六四年以来四十一年ぶり。五月上旬に梅雨入りした沖縄、奄美地方を除けば、関東がトップの入梅となった。
発表の文を注意深く読むと「梅雨入りしたと『みられる』」というように,かなりボカしているんですな。お天道様にお伺いを立てる必要はないのだから言い切ってしまってもいいのに。
「入梅」という言葉は「にゅうばい」とも「つゆいり」とも読める。意味としては,気象庁発表による実際に梅雨に入った日の他に2つある。入梅 - goo 辞書 (三省堂提供「大辞林 第二版」) を引くと次の説明がある。
にゅうばい にふ― 0 【入梅】
(1) 雑節の一。太陽黄経が八〇度に達した時。暦の上で梅雨期に入る日で、六月一一日頃。また、梅雨(つゆ)の季節になること。つゆいり。⇔出梅。[季]夏。
(2) 梅雨期を表す、東日本での言い方。
(1) の雑節というのは,二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に把むために設けられた、特別な暦日のことである
(雑節 - Wikipedia)。二十四節気は中国由来の暦で,雑節は日本独自の暦による。今年は6月11日(去年は10日だった)。
(2) にあるように,東日本においては入梅には期間の意味もある。梅雨入りした「その日」ではなくて,梅雨入りしている「期間」だというのだ。つまり,「入梅に入る」という表現もできる。「朝の朝礼」とか「腹痛が痛い」とは若干趣きが違うことになる。とは言っても,以前は「入梅に入る」を聞いたような気がするが,最近はあまりない。
気象庁が発表した日は「入梅」ではなく「梅雨入り」と表現されるようだ。
2006年6月9日追記:
2006年は6月9日に梅雨入りしました。気象庁から今年の梅雨入り梅雨明け情報が出ています(気象庁 | 梅雨入りと梅雨明け(速報値))。
2007年5月29日追記:
気象庁の2007年の梅雨入り梅雨明け速報が始まっています (気象庁 | 平成19年の梅雨入りと梅雨明け(速報値))。
2008年5月20日追記:
気象庁の2008年の梅雨入り梅雨明け速報が始まっています (気象庁 | 平成20年の梅雨入りと梅雨明け(速報値))。
2009年5月29日追記:
気象庁の2009年の梅雨入り梅雨明け速報が始まっています (気象庁 | 平成21年の梅雨入りと梅雨明け(速報値))。
2010年5月25日追記:
気象庁の2010年の梅雨入り梅雨明け速報が始まっています(気象庁 | 平成22年の梅雨入りと梅雨明け(速報値))。
2011年5月31日追記:
気象庁の2010年の梅雨入り梅雨明け速報が始まっていま(気象庁 | 平成23年の梅雨入りと梅雨明け(速報値))。今年の関東甲信地方の入梅は5月23日頃で,平年より12日早いそうです。
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