ThinkPad の Linux ではハードディスクの温度を計測することはできないと思っていたが,hddtemp でできることが分かった。
Linux のハードディスクの温度計測には lm_sensors が有名である(Linux System Hardware Monitoring)。lm_sensors は,温度の他,ファンの回転数や電圧なども計測することができる。しかし,ハードウェアが ThinkPad の場合 lm_sensors を実行すると EEPROM が壊されるという情報があるため(Linux-ThinkPad.org: Main),温度計測は断念していた。
最近,hddtemp というアプリケーションであれば ThinkPad でも温度計測ができることを知った(guzu.net - hddtemp)。hddtemp は基本的にハードウェアを選ばないようだ。
インストールは guzu.net - hddtemp からソースをダウンロードして自分で make すればよい。Vine Linux なら Vine Plus (RPM.extras) に RPM のパッケージが用意されているので,これを使う。
Vine Linux の場合,apt-get のリストに Plus を指定してあれば,「apt-get install hddtemp」でインストールすることができる。GUI の環境があるのなら,Synaptic を使えば Plus だと意識しなくてもインストールすることができる。私は,さらに他の安直な方法をとることにした。近くのミラーから RPM をダウンロードしてくる方法である。
実行ファイル hddtemp は /usr/sbin にインストールされる。ハードディスク情報は /usr/share/misc/hddtemp.db にテキスト形式でインストールされるので,使っているハードディスクがリストにない場合はリストに追加すればよい。
実行結果は次のようになった。
ハードディスクの型番が表示されている。今日は暑いからか,ハードディスクの温度も高めである(大丈夫だろうか?)。表示に「°」を含ませないようにしたい場合は,日本語の LANG 設定を外せばよい。
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