PHP のバージョンが上がったと同時に PukiWiki が動かなくなってしまった。PHP のバージョンを元に戻す。
Vine Linux 3.2 で apt-get すると,php5 関連のパッケージが更新された。しばらくは何事もなく使っていたが,マシンをリブートしたら PukiWiki が動かなくなってしまった。「Front Page」が表示されなくなってしまったのである。
Apache のエラーログには「PHP Fatal error」のメッセージが出力されていた。
環境は Vine Linux 3.2 (kernel 2.4.31),Apache 1.3.33,PHP 5.0.5,PukiWiki 1.4.5_1 である。
先日の記事 (nlog(n): PHP5 用に httpd.conf を書き換える) にトラックバックを頂いた ...ing logging:Vine3.2 + Apache1.3.33 + php5.0.5 + pukiwiki1.4.5_1 さんによれば,これは既知の問題とのことで,PukiWiki 1.4.5_1 が PHP 5.0.5 では動かないのだそうだ。PHP がバージョンアップして構文の厳密性を上げたため,今まで許されていたコードが通らなくなってしまったらしい(BugTrack2/106 - PukiWiki-dev)。原因は明確になっているので,PukiWiki の修正版は近いうちにリリースされるに違いない。それを期待して,しばらく待つことにする。
暫定的に,PHP を1つ前のバージョンに戻すことにした。
現在の PHP 関連のパッケージを見ると,3つあることが分かる。バージョンはどれも 5.0.5 になっている。
パッケージは apt-get で更新しているので,前のパッケージがキャッシュに残っているか調べる。
メデタク残っていた。1つ手前のバージョンは PHP 5.0.3 であることが分かる。現在のバージョンより古いものをインストールしなければならないので,rpm コマンドには「--oldpackage」オプションをつける必要がある。
ワイルドカードを使って「うりゃっ」と3つのパッケージを同時に更新。「更新」というより「更古」?
Apache を再起動して完了。
PukiWiki の修正版リリースまで PHP のアップグレードは見送りだ。
PukiWiki 1.4.5_1 のバグ (BugTrack2/106 - PukiWiki-dev)に関しては,...ing logging さんによりパッチが公開されている(...ing logging:Vine3.2 + Apache1.3.33 + php5.0.5 + pukiwiki1.4.5_1)。2005年10月31日に新しいバージョンである PukiWiki 1.4.6 がリリースされ,この問題はフィックスされている。
2005年11月2日追記:
PHP 5.0.5 以下に重大な脆弱性が発見されました(yohgaki's blog - PHPの現行リリースに重大な脆弱性(PHP4.4.0以下、PHP5.0.5以下))。PukiWiki を 1.4.6 にあげておき,PHP の更新版が出たらすぐにアップグレードできるように準備しておく必要があります。
2005年11月5日追記:
PukiWiki を 1.4.6 にアップグレードし,PHP を 5.0.5 にしました(nlog(n): PukiWiki を 1.4.6 に移行)。
2005年12月11日追記:
上記の脆弱性がフィックスされた PHP 5.1.1 の Vine Linux 版が出ました。
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