安い栄養ドリンクが効くようになって来てしまった。ショック。自分の体力のモデル化を試みる。
最近,何だか元気が出ない。何をやるにしても力が涌いてこない。試しに安い栄養ドリンクを飲んでみたら,効き目があって驚いた。この「元気が出ない感」というのが,一般に言われている「肉体疲労時」というものだと分かった。栄養ドリンクの謳{うた}い文句は,「肉体疲労時の栄養補給に」だからである。
年齢と体力との関係は,上の図のようになっている (クリックで拡大)。体力が落ちてきていて,ある点を境に肉体疲労を感じるようになっているのだ。以下では体力と栄養ドリンクの関係のモデルを作っていくことにする。
肉体疲労時には栄養ドリンクが効果的。値段の高い栄養ドリンクは効果も大きく,安いのは効果が小さい。そう言われている。そう信じられている。しかし,若い頃は栄養ドリンクを飲んでも効果が分からなかった。高いものを飲むと,少しは効いたような気がした。安いのなんか話しにならなかった。まったく効き目がなかった。
よく考えてみると,これはおかしいことが分かる。つまり,若い頃は十分に体力があるので,少しの栄養で必要な体力が得られ,歳をとってきた現在は体力がないので,大量の栄養補給をしなければ元気がでないはずである。つまり,若いときに安いドリンク,今は高いドリンクで同じレベルに達することができることになる。となると,最初の「今は安いドリンクが効くようになった」という事実と矛盾する。どういうことなのか。
そこで次のように考えることにした。栄養ドリンクの効果を感じる基準が,若い頃と現在では違うのではないかということである。若い頃に効果を感じたのは,栄養ドリンクによって興奮状態になっていたのではないか。若い頃は普通の状態で元気が有り余っているので,肉体疲労には縁がない。あるとすれば,普通の状態か興奮状態かの違いだけである。興奮状態はかなり高いレベルにあるので,高い栄養ドリンクでなければ到達できないのである。
現在はどうかというと,体力の低下が激しいので肉体疲労に陥っている。疲労はしているものの,動けないというほどではないので,通常の状態に戻すには少しの栄養でいいことになる。というわけで,栄養の少ない,安い栄養ドリンクが効くのである。
この事実を冷静に考えると,現在は肉体疲労状態なので,興奮状態には程遠いことになる。これは寂しいことだが,受け入れなければならない事実でもある。体全体に力がみなぎることはなくなった。いっそのこと,もっと安い赤マムシドリンクなんかがいいのかも知れない。ただし,赤マムシが効くのは,体全体ではなく局所的らしい。
2005年12月22日追記:
栄養ドリンクモデルの修正を行ないました (nlog(n): 栄養ドリンクは燃料ではなかった)。
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