オンラインのツールとお絵かきソフトを駆使して今年の恵方を探す。
節分には,恵方を向いて無言で巻寿司を食べる習慣があるらしい。私はそのような習慣があるとは全く知らなかったのだが,最近のコンビニの戦略か何かでよく目にするようになってきた。恵方{えほう}というのは,歳徳人{としとくじん}という方位神のいる方角で,年によって変わる (歳徳神 - Wikipedia)。なぜ巻寿司なのかについては,すし屋の陰謀説というのもある(恵方と寿司屋)。
2006年は戌年なので,恵方は丙{ひのえ(火の兄)}になる。丙の方{ひのえのかた}は,中国式の24分割した「二十四方位」の1つで,西洋式16分割方位では南南東が近く,南微東{みなみびとう}とも呼ばれる(恵方について)。ここであるひとつの問題が。
それは分かったけど,丙ってのはどっちだよ!
しかし,方位磁針を持っていないので南微東がどっちだか分からない。そこで,太陽が南微東にくる時刻を調べることにした。すなわち,「○○時に太陽のある方角が恵方」となる。使うのはオンラインのツールと Windows のお絵かきソフトと画像表示ツールだけ。かなり厳密っぽく頑張る割には,アバウトな答しか出ないのはご愛嬌ということで勘弁。
使うツールは,Windows のペイントと IrfanView (IrfanView 日本語版のページ) である。
太陽の位置をオンラインツールで取得
まずは時間によって太陽がどこに来るのかを調べる。お星様とコンピュータ にアクセスし,左のメニューから「一日の太陽の位置」をクリックする。地域と日付を選択し,「OK!」ボタンをクリック。画像が表示されるので,デスクトップなどに保存する。ここでは,試しに日付を2月3日にしておく。しかし,2月3日でなくてよい。南微東の方角は1年を通じて変わらないからだ。太陽の見える日に合わせればよい。
日本は狭いといっても横幅はあるので,地域によって太陽の位置が違う。日本標準時は明石なので,太陽が正午に南中するのは明石周辺のみ。たとえば東京では,1年を通じて正午に南中することは1日もないのだ(基礎知識 - 1.時刻と時刻系)。明石でも毎日正午に南中している訳ではないのか…。
太陽の位置の画像を左右反転
保存した太陽の位置画像を IrfanView で開き,左右反転する。この図は,空を見上げた形になっているため,右側が西になっているからだ。その左右反転した画像を Windows のペイントで開き,ガイドの十字線を描く。
方位の画像をダウンロード
歳徳神 - Wikipedia から,方位名の画像 (PNG 形式) をダウンロードする。
方位の画像を透過 GIF に変換
保存した方位の画像 Ehou-direction.png を IrfanView で開き,背景を透過する GIF で保存する。
画像を重ねる
上で作った2つの画像を重ねる。
出来上がり!
東京では,だいたい 11:00 くらいの太陽の位置だということが読み取れる。この画像は2月3日で計算してしまったが,その日は仕事場にいる予定。ということは,仕事場からの恵方は分かるが,自宅での恵方は分からないではないか。自宅にいたとしても天気は曇かも知れないし,ダメじゃん。せっかく色々駆使したのに! 駆使さんじゅうろく(ダジャレかよ)!!
太陽の位置を教えてくれる お星様とコンピュータ さんには激☆感謝だ。
Posted by n at 2006-02-01 22:53 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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