PSE 問題を受けて捨て値になっているはずのカセットデッキを買いに行ったが,すでに売り切れていた。
自宅の押入れの中には大量のカセットテープがある。デジタル化して残しておきたいものがある。パソコンにサウンド入力ボードはあるのに,カセットの音を出力するデッキがない。壊れてしまったのだ。欲しいデッキの機能としては,ドルビーに対応していることである。
カセットデッキは駆動部分があるため,中古品はかなり注意して選ぶ必要がある。ピンチローラーが劣化していないかのチェックも忘れてはいけない。ピンチローラーにヒビが入っていたりすると,テープそのものを傷つけてしまう可能性があるからだ。
今年2006年4月1日より,PSEマークのついていない電気製品の販売が禁止される(ITmedia News:「名機」が販売禁止に 4月に迫る「電気用品安全法」)。中古屋は3月中に在庫を一掃したいと思っているはずで,ということは,すべての古い電気製品が捨て値状態になっているのでは…。
目玉商品を求めて,秋葉原へ。中古オーディオで有名な,ラジオ会館4階の清進商会へ。すでに目ぼしい品のほとんどは売れてしまっていた。探すなら2月中にすべきだったか。ご主人の話を聞くと,「カセットデッキは今日で全て売れてしまった。3月14日に発表された改正で,Hi-8 や β (ベータ)は例外として販売できるようになった。カセットデッキも他のもので代替できるものではないので例外として追加される可能性は高い」とのことだった(ITmedia News:PSE法、ビンテージ楽器は「例外」に)。
清進商会は,今月5階に移転し,規模は今までの半分くらいになるそうだ。
他の中古店を数店まわってみたところ,残っているものもあった。しかし,法律の改正を見越してか,値段が極端に安くなっているものはなかった。値段が元に戻ってしまったのではないかと想像する。
そもそも PSE 法は誰が得をする法律なのだろうか? 例によって天下り役人がホクホクになるようなカラクリがあるのか。
秋葉原の東口を出たところにある児童遊園に工事車輌が入っていた。ついにこの公園もなくなってしまうのか…。
2006年3月24日追記:
NIKKEI NET:写真 ニュースによれば,経産省が方針を転換し,中古品はPSEマークなしで販売できるとしたようだ(法律の条文は変えず,「販売をレンタルとみなす」という拡大解釈で逃げるというのだから意味がわからないが)。しかし,対応が遅かった。「いいものが安けりゃ嬉しいぜ! 買うぜ!」という(私を含めた)人間が沢山いたため,中古業者はすでに大きな損害を被ってしまっているのだ。上記の店も規模を半分に縮小せざるを得ないと言っている。
スタパ齋藤氏の意見はストレートだ (スタパブログ: なんかよくわかんないPSE法)。「明らかに反リサイクルでしょコレ。」なるほどその通り。政治家さんたちは,この疑問にちゃんと回答して欲しいところだ。
Posted by n at 2006-03-19 22:42 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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