Windows 用のデフラグツール Auslogics Disk Defrag を使ってみた。エンジンが独自なだけでなく,デフラグの考え方も独自であることが分かった。
12月15日付の 窓の杜 NEWS で,デフラグソフト「Auslogics Disk Defrag」が紹介されている。独自エンジンを持ち,ハードディスクを高速に最適化できる
とのことだ。
早速使ってみることにした。最近ディスクの速度はほとんど気にならなくなってしまった。デフラグを定期的にやっていたのは Windows 95/98 の頃だった。今回試してみようと思ったのは,単に気の迷いである。
Auslogics Disk Defrag のバージョンは 1.1.1.195 で,OS は Windows XP Professional Edition,最適化するディスクの容量は 10 GB で,使用容量は全体の 85 % である。
動作画面が美しい。レイアウトも配色もいい感じである。
よそ見をしているうちに最適化が終了した。Windows 98 のときは,寝る前にデフラグを起動し,朝になったらできあがりだったが,それに比べるとこれはあっという間である。10 GB のディスクで,5分程度だった。デフラグの結果,パソコンの処理速度は 5% 向上したと表示された。必要ならば,「Display Report」ボタンをクリックすれば,詳細結果を HTML で出力してくれる。あまり必要ではないが。
Auslogics Disk Defrag でデフラグ後,Windows のデフラグツールを起動して,ディスクの分析をしてみた。断片化されたファイルが結構残っている。全体では 6 % の断片化となっていた。
もちろん,Windows 的にも,「このボリュームを最適化する必要はありません」ではあるのだが,Windows で最適化すれば断片化は 0 % に近くなる。
これに対し,Auslogics Disk Defrag の場合,断片化は 0 % にはならない。つまり,Disk Defrag が目指すのはディスクの高速化であり,ディスクの断片化をなくすことではないのだ。ディスクの断片化を少なくするのは,高速化のための手段にすぎないということである。
これには考えさせられた。例えるなら,部屋をかたづけるときに,時間をかけて隅から隅まできっちりと並べるよりも,多少散らかっていても探し物がすぐに見つけられるようにする方が大切だということである。
だからと言って,部屋をかたづけないでいいというわけではない…。年末には大掃除が必要だ。トホホ。
Posted by n at 2006-12-19 00:23 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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