女性専用車両には障害を持つ男性も乗ることができる。多くの人がそれを知らないのは,鉄道会社のアナウンス不足である。
間違って女性専用車両に乗ってしまった。私の利用している路線では,朝のラッシュ時に上り方面の最後尾の車両が女性専用となる。私はいつもは下りに乗っているため,女性専用となることはない。そのため注意不足になっていたのだ。
読みかけの本に目をやりながら車両に乗り込むと,車掌のアナウンスが聞こえてきた。「最後尾の車両は女性専用車両となっております。お客様のご協力をお願いいたします。」お客様とは言っているが,それは私に対するお知らせだった。急いで乗車口から出て,走って隣の車両に移った。
さて,女性専用車両についてはこんな話がある。2007年4月5日付の毎日新聞の記事である(女性専用車両:利用できるのに…視覚障害の男性、困惑−今日の話題:MSN毎日インタラクティブ)。
首都圏を中心に、女性専用車両を導入する鉄道会社が増えている。朝のラッシュアワーに、女性を痴漢から守るためだ。しかし、女性専用と分からないまま車両に足を踏み入れ、冷たい言葉を投げつけられる視覚障害の男性たちもいる。この車両、障害のある男性も利用できることになっているが、一般には知られていない。身が凍り付くような経験をした障害者らは「交通弱者も利用できることをもっと知らせてほしい」と訴えている。
これは知らなかった。私を含めて多くの人はこのことを知らない。これは鉄道会社のアナウンス不足である。携帯電話の車内マナーについてうるさいくらい何度も何度も言っていることだし(nlog(n): ボクらはバカになってしまったのか),女性専用車両についてもアナウンスしてもいいのではないか。
多くの路線において,女性専用となるのは時間などが限定されている(駅探:女性専用車両特集)。ほとんどは「朝のラッシュ時」の「上り」の「最後尾」である。最後尾になっている理由は,車掌の目が一番届きやすい場所だからだと思われる。気がつけば注意できるからだ。「車掌が女性を見たいから」ではなかろう。
したがって,車掌が障害者を見かけた時点で車内アナウンスすればいいだけのことである。「女性専用車両には,障害をお持ちの男性も乗ることができます。皆様のご理解をお願いいたします。」それだけでいい。かなりの効果があるのではないだろうか。
これはどうでもいい話なんだが,先日,「シルバーシートに座って携帯電話で真剣にメールをしているおばあさん」を見かけてかなり凹んだ。
Posted by n at 2007-04-15 02:15 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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