木の根元をふと見ると,沢山の穴が開いている。今年出てきたセミの幼虫によるものである。
近所の公園に遊びに行った。木陰で休んでいるとき,木の根元に沢山の穴が開いているのを見つけた。穴の中は空洞になっている。巨大アリの巣なのかと思ったら,セミの幼虫が這い出した後の穴だった (セミ - Wikipedia)。
木の葉には抜け殻がくっついていた。鈴なり状態。この抜け殻はアブラゼミのものである。関東では光ファイバの断線被害は出ていないことからすると,アブラゼミはクマゼミほど凶悪ではないようだ。
セミは木の枝に産卵し,卵から孵{かえ}った幼虫は,木を下りて地中に潜る。恐るべきはクマゼミの雌である。関西では,クマゼミが地上の光ファイバケーブルの中に卵を産み付け,光ファイバが切れてしまうという被害が発生しているようだ。鋭い産卵管でケーブルに穴を開けてしまうのである (スラッシュドット ジャパン | 光ファイバケーブルにクマゼミ被害あいつぐ)。生まれ出た幼虫の揺りかごは光ファイバというわけである。
終齢幼虫が出てきた穴がこれだけ沢山あるということは,近くを掘れば,若齢幼虫が出てくるのかも知れない。あるいは,羽化を直前に控える終齢幼虫も出てきそうだ。
羽化する様子を動画に撮ってみたい。
Posted by n at 2007-08-19 23:57 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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