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misc あんパンのあんを再利用するのはいいのだろうか

学生時代にアルバイトをしていたパン屋では,売れ残りのあんパンを分解し,あんを再利用していた。あれはよかったのか。

■ ■ ■

伊勢名物の赤福がピンチである。消費期限偽装や売れ残り商品の再利用など,次々に新事実が出てくる。

従来の説明殆ど嘘?赤福社長”偽装”実態大幅訂正 (10/22 18:02)

赤福が売れ残りの商品をあんと餅に分けて再利用していた問題で、浜田典保社長は会見で、「むき餅」の再利用は、これまで全体の1%としていた説明を覆し、6割から9割を再利用していたことを明らかにしました。

赤福の社長が猿岩石の片方に見えるのだが,それはまた別の話。

もう20年以上前になるが,私が学生時代にアルバイトをしていたパン屋でも似たようなことをしていた。それが許されることなのか,許されないことなのか,当時は疑問に思っていた。そして,今もよく分からない。問題の焦点は,中身と外側の消費期限が異なる場合である。

そのパン屋では,あんパンが人気商品だった。あんパンとは,パン生地の中に餡を入れ,照りを出すために卵を薄く塗って,ケシの実をトッピングして焼いたものである。売れ残ったあんパンは,翌日に再利用されていた。パン屋の店主が,あんパンを上下2つに割り,餡だけを取り出して餡入れの中に戻していたのだ。食品販売業の多くは,消費期限以外に販売期限というものを設定している。パン屋では,販売期限は当日である。そのパン屋では,販売期限はきちんと守られていた。前日のパンは基本的には廃棄された。一部は「きのうのパン」格安販売をしていたが,製造日が明記されていたので問題はなかった。

問題は,前日のパンの「餡」である。餡の消費期限はパンよりも長い。1日後,一度あんパンになった餡と,あんパンにならずに餡入れの中で過ごした餡は,パン焼き釜の中で過熱されたかどうかだけが違うものになる。もともと,餡は加熱して作るものだということを考えると,両者はほとんど変わらないということになる。ほとんど違わなければ再利用してもいいのだろうか? 私は,餡の消費期限よりも,再利用する餡にパンのカスがついていたことの方が気になった。あんパンを食べた人が「このパン,あんの中にパン屑が練りこんであるよ〜!」とかなるんではないかと思ってドキドキした。

Google マップで調べたが,そのパン屋は表示されなかった。すでになくなっているのか,登録されていないのか,どちらかである。アルバイトをやめるとき,「このパン屋を継いでもらえないか」と言われたが,きっぱり断った。「ボーナスの替わり」と言われてもらったお年玉袋の中にあった1枚の500円札 (500円玉の時代ではない) を見て,なぜだか涙が出た。苦い思い出である。

Posted by n at 2007-10-23 22:14 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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