JR 九州の IC カードの名称が決まったそうだ。IC カードの名称でこだわってきたのは,「『CA』で終わること」ではなく,「『IC』を含めること」ではなかったのか。
JR 九州の IC カードの名称が決まったそうだ (asahi.com:JR九州のICカード、名は「SUGOCA」 - ビジネス)。
JR九州のICカード、名は「SUGOCA」
記者会見したJR九州の石原進社長は「うちもCAで終わる形にこだわったが、九州らしさを考えると『すごか』しかありませんね」と笑った。
「CA」で終わる形にこだわったそうだが,認識が間違っている。「CA」は「card」の最初の2文字なので,カードなら絶対につくのだ。他のカードは IC カードであることを強調するために,名称に「IC」を含めるように工夫してきている。こだわるなら,こちらである。
Business Media 誠:JR九州のICカード乗車券、名称は「SUGOCA(スゴカ)」 カードの画像があるので,以下に引用させていただこう。
社長の認識は間違っているが,デザイナーは正しい認識を持っているので救われている。「SUGOCA」の「O」の一部に「I」の形を白抜きで含めてあるので,反転部分に「IC」の文字が浮き上がるようになっている。SUGOCAは「Smart Urban GOing CArd」の略だそうだ。
上は,JR 北海道の「Kitaca」。「IC」という並んだ文字はないが,デザイナーにより離れた位置にある「i」と「c」が強調されている。名称は「JR北(キタ)海道のICカード」の意味だそうだ (Business Media 誠:JR北海道、2008年秋にICカード乗車券「Kitaca」を導入)。
上は,西日本鉄道の「nimoca」。JR 北海道と同様に,「i」と「c」が離れた場所にあるパターンである。しかし,デザイナーにその認識がないため,強調表示されていない。残念な例である。名称は「バスにも、電車にも、買い物にも、いろいろ使えるオールラウンドなカードの意味」だそうだ (Business Media 誠:西日本鉄道のICカード乗車券、名称は「ニモカ」に)。
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