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Linux Vine Linux 4.1 から 4.2 へのアップグレード

Vine Linux 4.2 がリリースされた。4.1 から 4.2 に dist-upgrade する。

■ ■ ■

12月25日に Vine Linux 4.2 がリリースされた (Vine Linux 4.2 を公開)。アナウンスでは,

Vine Linux 4.1 の apt リポジトリは、およそ1か月後に 4.2 のリポジトリと同一になります。それまでは 4.1 + errata として運用できますが、その後は自動的に 4.2 にアップグレードされます。4.2 のみに存在する一部のバグフィックスパッケージやエンハンスメントはこの時点で有効になります。

とされているので,現在が 4.1 なら来月 apt-get したときに自動的に 4.2 になるはず。待ちきれないので,ここでは明示的に 4.1 から 4.2 に dist-upgrade してみる。やり方は Vine Linux 4.x Tips 集 の通り。

/etc/apt/sources.list を編集し,4.1 を 4.2 に変更する。vi なら次で全置換。

:%s/4.1/4.2/g

パッケージリストをアップデートする。

# apt-get update

全体をアップグレードする。

# apt-get dist-upgrade
...
以下のパッケージがアップグレードされます:
  TrueType-sazanami Vine-manual apt bind bind-libs bind-utils cairo cpio cups cups-libs
  device-mapper e2fsprogs etcskel gksu glibc glibc-common glibc-devel gnome-system-tools
  grep hwdata initscripts irqbalance jman_pages kernel-doc libexif lvm2 madwifi mkinitrd
  nautilus nscd openssh openssh-clients openssh-server popt rhpl rp-pppoe rpm rpm-build
  rpm-libs samba samba-client samba-common samba-libsmbclient scim scim-anthy
  shadow-utils synaptic system-tools-backends tamago vine-backgrounds vine-release
  vutils
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  device-mapper-devel kernel#2.6.16-0vl76.27 kernel-devel#2.6.16-0vl76.27
  kernel-module-madwifi#0.9.3.3_2.6.16_0vl76.27-0vl0.42.1
  kernel-module-ndiswrapper#1.27_2.6.16_0vl76.27-0vl2
アップグレード: 52 個, 新規インストール: 5 個, 削除: 0 個, 保留: 0 個
119MB のアーカイブを取得する必要があります。
展開後に 68.2MB のディスク容量が追加消費されます。
続行しますか? [Y/n]

これでアップグレードは完了。カーネルが変わっているので,再起動しておく。Vine Linux 4.0 から,ブートローダが GRUB になっているので,単に再起動するだけで新しいカーネルでブートしてくれるのだ (nlog(n): Vine Linux 4.1 でのカーネルのアップグレード)。

# shudown -r now

現在, logrotate に不満があるのだが (nlog(n): logrotate の動作がおかしい),上記の更新リストには入っていない。

スラッシュドット ジャパン | Vine Linux 4.2リリース によれば,Vine Linux ユーザは減りつつあるようだ。私が Vine Linux を使い始めたのは2000年頃なので,バージョンは 2.0 だった。当時,Linux を使ったことのなかった私が Vine Linux を選んだ理由は,次の通り。

  1. 安定している (らしい)
  2. 利用者の情報が多い
  3. きちんとアップデートされる
  4. 全体が CD 1 枚に収まる

Vine Linux は,日本語環境が充実していることが特徴であるが,私の場合はデスクトップをほとんど使わないので,あまり関係がなかった。利用者が減るのは残念だが,長くつきあってきた OS なので,まだしばらくは,このまま Vine Linux を使い続ける予定である。切り替えるとしたら,パッケージの更新頻度が下がったりして不満がでてきたときだろう。

興味があるディストリビューションは,創始者が私財を投じて作ったという Ubuntu (Ubuntu Linuxが注目される理由 − @IT)。Ubuntu Debian 系だというので,Vine ユーザにとっては違和感が少ないのではないだろうか。

Posted by n at 2007-12-29 02:20 | Edit | Comments (2) | Trackback(0)
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Comments

Vine は Debian 系ではないですよ。apt が使えるという点で、パッケージのインストールやアップデートの操作に違和感が少ないだろうということでしょうが。

とまれ、ぼくも Vine ユーザで Ubuntu に興味があって、この休みに Ubuntu をインストールしてみようかと思っています。

Posted by: うえち at December 29, 2007 09:12

うえち さん
Vine は RPM でパッケージ管理する RedHat 系ですね。確かに,記事では Vine が Debian 系であるかのように読めてしまいます。ご指摘ありがとうございました。

Posted by: n at December 29, 2007 20:32
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