椅子を引きずる音が響くのを防止するために,テニスボールを履かせた。テニスボールを手にする (テニスる),なんちてププ。
小中学生の頃,授業の終わり頃になると,上の階から「ガラガラガラ」という音が聞こえてくることがよくあった。掃除をするために机と椅子を後ろに下げる音である。「上のクラスはもう終わりかよ,早く終わんねぇかな,ホームルーム長すぎ」などと思ったものである。下の階のクラスのイライラをマキシマムにしてしまうこの音をなくすのに,古くなった硬式テニスボールが使われている。テニスボールがクッションになって,椅子の足と床の摩擦を減らす効果があるのである。簡単で,なおかつ非常に効果的なこの方法は,全国的に学校への導入が行われているようだ (スポーツエコネット)。補聴器を使っている生徒への配慮でもある (越谷市立大沢小学校/テニスボールで静かな教室にしよう)。
椅子を引きずる音が下の階に響くというのは,マンションなどの集合住宅でも同じである。そこでうちでも,やってみることにした。硬式テニスボールにカッターで十文字の切れ目を入れ,そこに足を押し込むのである。
ボールを取り付ける際,切れ目をどうするかで見た目が変わる。これは単に趣味の問題である。好きな方にすればよい。
切れ目をボールの中に押し込むと,リンゴのようになる。
切れ目を外に出すと,ザクロっぽくなる。
テニスボールにカッターで切れ目を入れるときは,手を切ることがあるので,十分に注意しなければならない。ボールが丸い形なので安定しないし,ボールは思ったより硬い。「硬式」というだけあって,硬いのだ。軍手をした方が安全である。また,カッターの刃が折れることがあるので,目を近づけすぎないようにしなければならない。刃が目に飛んできたら大変である。メガネやサングラスをかけた方がよい。カッターの代わりに植木バサミを使う方法もある (スポーツエコネット)。
一文字に切れ目を入れると,貯金箱にもなるそうだ (テニスボールリサイクル運動)。
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