nlog(n)

電車の座席に腰掛けていると，隣の人が寄りかかってきた。押し戻すと，仲好しに見えて困る。

電車の座席に座っていて，隣の人が寄りかかってきた。寝ているのだ。こういうのは困る。私は男だが，こういうのは男女に関わらず困る。こちらが疲れているときは特にそうだ。若い女性であっても嬉しくない。今日の私は眠りたかったのだ (nlog(n): 席を譲れないことを何とか表現できないものか)。

今日寄りかかってきたのは，若い兄さんだった。体を離すように逃げると，もっと寄りかかってくる。押し返すと，気がついたようだった。しかし，しばらくするとまた寄りかかってくる。仕方がないので，こちらも寄りかかり返す。この状況，冷静に他の人からはどのように見えるのだろうか。

仲好し。

えーと，違いますよ。もうやだなぁ。知り合いでもないし，仲好しでもないっての。

他人からどう見えるかは別にして，寄りかかり返すと腕が密着するので，体の生暖かさが伝わってきてとても不快である。

船を漕ぐ人も不快である。寄りかかってきて，少しすると「ぴくっ」として戻っていく。しかしまた寄りかかってきて，また戻るという繰り返し。隣でピクピクされると，せっかく座れたのに眠ることもできない。

寄りかかって来る人への対策は，こちらも寄りかかって押し戻すことである。そして，「仲良し状態」にならないためのコツは，間に雑誌などを挟むことである。相手の体温が伝わって来ないので，不快な思いをせずにやんわりと撃退できる。

自分が寄りかかってしまうこともある。それを防ぐには，椅子に浅く座って，後ろに寄りかかり，背中を座席に押し付けるようにすることである。すると，体が左右に傾かなくなるのだ。椅子に深く腰掛けてはいけない。深く座ると，上体が前にきて，左右に傾きやすくなるからである。そのまま眠ってしまうと，隣の女の子のヒジテツで目を覚ますことになる。

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