足の2番目の指は「人差し指」とは言わない。しかし幼児に教えるなら「人差し指」でもいいのではないか。我が家では「人差し指」と教えている。名称の正しさよりも大切なことがあるからだ。
足の親指の隣の指は,「人差し指」とは言わない。そんなもので人を指差したら怒られる。説明する相手が大人であれば,人差し指というのは間違いだというのでよろしい。
問題は相手が幼児の場合である。
我が家では,足の指であっても「親指」「人差し指」「中指」「薬指」「小指」であると教えている。これは,肉体的に見て,手足が同じ構成になっていることを強調したいからである。手の指に関節があって,その先に爪がある。足の指も,形は違うが同じようになっている。関節の数も同じだし,親指は太く小指は細いのも同じである。まずはそのことを知ることの方が,「正しい」名称を知るよりも大切だと,私は思うのだ。
手の指と足の指が似ていることと,名前の正しさの両方を同時に教えたいのなら,手の指を「第一指」「第二指」「第三指」「第四指」「第五指」,足の指を「第一趾{し}」「第二趾」「第三趾」「第四趾」「第五趾」と呼ぶ方法もある (指 - Wikipedia)。これは医学用語として正しい名称である。しかし,標準ではない。親指のことを「第一指」と言っている子供は誰もいないのだ。
だいたい,医学的に「第一指 (だいいちし)」が正しいといっても,日本語的に正しいかは微妙である。読み方がおかしい。日本語には音便というものがあるので,「だいいちし」は「だいいっし」のように変化した形で用いられるものだからだ (音便 - Wikipedia)。お金が絡んでいる場では「12円」を「ひとじゅうふたえん」と言うのが普通だったりすることから類推すると,「だいいちし」としているのは,発音時の明瞭度を上げるためなのかも知れない。いずれにせよ,何がどこまで正しいかは,それを取り扱う分野による。
つまり,どの世界にでも通用するような「正しい」呼び方はない。私は,子供の発達に応じた「正しさ」を大切にしたいと思っている。
子供が大きくなると,こう言ってくるかも知れない「足の指は人差し指とか薬指とか言わないんだってよ。違うじゃない」。その時は「おや,そうなのかい。パパも知らなかったよ」と応えようと思う。
足の指といえば,こんななぞなぞを思い出した。
問題: 足の指の間は女性の性感帯である。では,一番感じるのは何指と何指の間か?
「"大人をへこます" なぞなぞの本」二見書房より
答はここにカチリと鳴らしなさい。最後におかしななぞなぞを書いてしまったために,せっかくの記事もボロボロである。
Posted by n at 2009-04-30 05:35 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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