靴下の色を黒に統一することで,日常の洗濯や選択に関わることが合理化される。と思っていたがかえって面倒なことに。そこには思考実験と現実のギャップがあった。
仕事場ではスーツを着ているので,靴下の色は黒である。普段着のジーンズも黒なので,靴下の色は黒である。というわけで,私の靴下は全部黒である。
靴下を黒で統一したのは,単にズボンとのコーディネートからだけではない。洗濯した後に再度はく場合や古くなったときのことまで考えたからである。当初の目論見{もくろみ}は次の通りであった。
最初の色を悩まなくていいというのは我ながら素晴らしい考えである。悩んでいたらデートに遅れてしまうからだ。ああ済みません,デートではなくて仕事でした。デートはありません。
その後の項目にある日ごろの運用に関しては,日常的な洗濯にまつわる作業に無駄な時間がとられないので合理的である。靴下に穴が空いて片方が破棄されてしまったときにも,これなら問題がない。破棄されているかどうかさえ分からないからだ。
そう思っていた。しかし,実際にやってみるとこれは間違っていたということが判明した。
合理化されてない。逆に非効率になっているくらいだ。そう思う。「靴下の色は黒」と一言で言っても,買う店や時期によってワンポイントの模様や生地の厚さが違うし,何回か洗っていると「ヘタリ具合」も違うのである。同じ生地・同じ模様でも,古さが違うのである。やはり組み合わせを考えてしまう。
「色のチョイスに悩まない」のは予想通りで,「穴が空いて片方になったもの」も最後には違う組み合わせ履くのでギリギリ予想通りである。模様の違いやヘタリ具合の違いは,自分が気にするほど他人は気づかないものである。
穴が空いた靴下はどうするか? 我が家では,履くときにチェックをして「穴が空いていたら縛る」というルールになっている。こうしておけば,2度と履くことはないし,洗濯をして干すときに穴のチェックする必要もないし,洗わないまま放置されることもない。これは妻のアイデアであり,実に合理的である。
洗濯の済んでいる綺麗な靴下で,穴の空いているものは,雑巾として使用されそのまま捨てられる。
Posted by n at 2010-01-13 04:54 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
Master Archive Index
Total Entry Count: 1957