銭湯での親子の会話に「おいそこちょっと待て」と言おうとしたが,遅かった。そんな思い出。
かなり昔のことになるが,私が銭湯で湯船につかっていると,親子連れが浴場に入ってきた。お父さんと男の子の兄弟である。その親子が湯船の方に歩いて来た。小さい男の子の方が手に皿のようなものを持っている。そこでの会話。
弟「ねぇ,おとうさん。バスクリン入れていい?」
父「ん,何だ? ダメだぞ。お兄ちゃんと半分ずつにしなさい。」
皿のようなものに入っていたのはバスクリンだったのだ。そこのお父さん,「ダメだ」というのはそこじゃない。私が「アワワ」と思っているうちに,バスクリンは投下されてしまった。兄と弟で半分ずつに分けられて。
最近では見かけなくなったが,かつては確かに湯船にバスクリンを入れていた銭湯はあった。ただし,それは銭湯の経営者が入れるものであって,客が持ち込むものではなかったはず。やはりダメなんじゃないのか,お父さん。
バスクリンはツムラの大ヒット入浴剤である (ツムラ - Wikipedia)。販売開始が 1930 年。今年で 80 年になる。最近では入浴剤にも色々なメーカーから様々な種類のものが出ているが,かつては「入浴剤と言えばバスクリン」くらいなものだったのだ。
なぜバスクリン親子の話を思い出したかと言えば,社名が「バスクリン」になるという話がニュースになっていたからだ。ただし,ツムラではなく,ツムラの子会社である。
社名を「バスクリン」に変更 入浴剤製造のツムラライフサイエンス - SankeiBiz(サンケイビズ)
入浴剤や育毛剤を製造しているツムラライフサイエンス(東京)は20日、社名を9月1日付で「バスクリン」に変更すると発表した。漢方薬大手のツムラから家庭用品事業を受け継いで2006年に分社し、その後に資本面でも独立したことから、看板商品である入浴剤の商品名をそのまま社名に使うことにした。
入浴剤のバスクリンは今年で発売から80周年。年間販売額は50億円程度と会社全体の売上高の約3割を占める。
商品名と社名が同じというのは,結構面倒なような気がするのだが,大丈夫なのだろうか? 歌にもあるじゃないか。「覚えやすいが,ややこしい。会う人会う人ハメハメハ。誰でも誰でもハメハメハ」(YouTube - 南の島のハメハメハ大王)。
粉の時はオレンジ色なのに,お湯にとくと緑色になるのはなぜだろうね。バスクリン。
Posted by n at 2010-01-22 23:41 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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