新河岸川に釣りに行ったとき,ミドリガメをつかまえてきた。金魚の水槽にいたタニシはなぜかミドリガメの水槽から発見された。
しばらく前のことになるが,5月の連休に新河岸川に行って釣りをした (nlog(n): びん沼自然公園での連休最終日)。その翌週にもまたまた行ったときに,足元の水の中を「エッサ,エッサ」と足をカヤカヤと動かして横切る小さな生き物を見つけた。ミドリガメである。それを家で飼おうと思い,捕まえてきた。
このミドリガメの本名は「ミシシッピ・アカミミガメ」(アカミミガメ - Wikipedia)。頭の横のちょうど耳の当たりが赤いため「アカミミ」の名前がつけられている。緑色をしているのは小さい時だけで,大きくなると黒っぽくなる。お堀などでワンサカ見かける亀はほとんどこれである。
ワンサカ増えてしまうというのは大抵は外来種で,このアカミミガメも例外ではない。環境庁の「特定外来種に加えようかなどうしようかなリスト」に入っている (被害に係る一定の知見はあり、引き続き特定外来生物等への指定の適否について検討する外来生物)。
アカミミガメが国内に大量にいるのは,今でも大量に輸入されているからだという。昭和40年代には森永製菓がブームを作ったこともあるようだ (二〇世紀ひみつ基地 露店にミドリガメがいた昭和40年代)。
捕まえてきた理由は,環境保護のためでもなんでもなく,生き物を身近に置くことで子供に小さな命の存在を教えたいという,要するに親のエゴである。環境保護が目的でないことは,特定外来生物のブルーギルが釣れてしまったがそのままリリースしてきたことからも明らかである。ピンぼけ写真のブルーギルの尻ビレの当たりにミドリガメの尻が見えている (ブルーギル釣れた on Twitpic)。私としては,環境保護は目的ではないが,ゴミを捨てるような環境破壊はしないという,消極的環境保護のスタンスをとっている。てか,ブルーギル釣れたけど「これはね,特定外来生物といってね…」などと言って幼児の目の前で,そのまま放す以外の何らかの処理などできるわけがない。
ブログ記事にするのが今頃になったのは,すぐに死んでしまう可能性があったからである。最初の頃は,かなり人を怖がっていてエサを食べなかったからなのだ。シラス干しをあげたのだが,食べたり食べなかったりした。最近は安定してきて,朝みると「エサをよこせ」と言わんばかりに水槽の壁にへばりついて足をゲシゲシやっている。
飼うにはそれなりの覚悟が必要だし (ミドリガメを飼おうと思う前に),触った後はよく手を洗わなければならない (厚生労働省:健康:結核・感染症に関する情報)。
さて,別の水槽では金魚を飼育していて,そこにはタニシが1匹いた。このタニシも恐らく外来種。買ってきた水草についていた極小のものが2年あまりでかなり大きくなっていた。先日,金魚の水槽の水替えをした折,このタニシの姿が見えなくなった。風呂場で水替えをしたので,排水口につまっていないか確認したのだが,どこにも見当たらない。そして先週末のこと,カメの水槽の水替えをしたときについに見つけてしまった。カメの水槽の中に入っていたのだ。しかも中身が入ってない。
中身が空{から}で殻{から}だけになった (うわっダジャレだ),一見外側からは分からないにもかかわらず変わり果てた姿になっていたのだった (写真左)。
水槽のヘリを這い回り,中途半端に掃除の協力をしてくれたタニシは,最後はカメの食料として命を全うしたのであった。(カメの話題のはずが途中からタニシの話になっとる)
Posted by n at 2010-07-06 06:08 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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